gris tea & pastries
~旅のはじまり~

〇月×日
私にとっての“旅”の醍醐味。
それは、むしろハードよりソフト。
肌で感じる心の震え。
日常よりゆっくり刻まれるとき。
偶然がもたらすストーリーとの出会い。

生まれたての雛のような
胸の奥のやわらかい部分に訴えかける。
心地いい小鳥のさえずりと
湖畔を渡る風にのって
マリンジェットの音が遠くで聞こえる。

旅は、近いか遠いかなんて本当は関係なくて
ただ、“気づき”なんだと思う。

今日はパイとクロワッサンを目当てに、河口湖まで足をのばす。

gris tea & pastries。
センスのいい雑貨やお洋服が並ぶショップ併設のカフェ。

美しいピンクに色づいた桃や
道志村の清流と豊かな自然が育んだクレソンも。

思いがけずして、なんと7月中だけの桃パフェに出会えた♪
桃のコンポートとアイス、そして自慢のパイが層になり、美味しい協奏曲が舌に響き渡る。

薄~いスライスに、ダイスカットされた桃。
二種の品種から作ったコンポートは、同じレシピなのに色も食感も違って楽しい。

中にはこだわりのパイ生地が。
朝、あえて小さめに焼き上げたパイ生地をさらに砕いているから、中までサックサク!

道志村のクレソンとベビーリーフをたっぷり使ったクロワッサンサンドは、スクランブルエッグかゆで卵かをチョイスできる。

外側はカリッと、中はしっとりのクロワッサンは塩味も程よく、大ぶり!と思いきやペロリ。

食後は、甲府にあるthe;kokuboの豆で、丁寧に淹れてくれるコーヒーとパイを。

発酵バターたっぷりの手作りパイは、アップル・ダークチェリー・バナナカスタード・洋梨とアーモンド、クリームチーズの5種類。

私はやっぱり、冷たいアイス添えのあたたかいダークチェリーパイ!
大粒のダークチェリーを洋酒たっぷりに煮込んだ、大人の贅沢を堪能する。
なんて最高のひと時♪

美しいラテアートにも癒される。
今日はちょっと食べすぎか…。

ショップをぶらぶら眺めるのも、ここのお楽しみ。
天然石を使ったアクセサリーが個性的で、とっても私好み!

一目ぼれしていると、林業を本業とする男性作家の手作りだと、オーナーが教えてくれた。
なんと。
偶然にも。
その彼が目の前で木々を伐採、お仕事中とは…!!
思わぬところで作り手を知り、作品がさらに輝き出す。

パフェとパイとクロワッサン。
コーヒー片手に、ときどき偶然のストーリー。

そして、普段では気づかなかった
大地の鼓動、香り、自然の息づかい。
見過ごしていた、たくさんの風景の中で

私の旅ははじまる。

-富士河口湖町


料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。