BRASSERIE REGOLITH
~美味しいの向こう側~
〇月×日
人の味覚ほどあてにならないものはない。
その日の気分や気温、体調によって、“美味しい”の基準なんていとも簡単にかわってしまう。
でも。
いつ食べても変わらずに心喜ぶ味がある。
そこには、様々なストーリーや作り手の想い、愛がいっぱい詰まっていて、
ひと口食べたらとってもハッピーな気持ちになれる♪
私をそんな幸せオーラで包んでくれる、八ヶ岳の製パン工場の敷地内に佇む可愛いお店。
BRASSERIE REGOLITH(ブラッスリーレゴリス)。店頭のキッチンカーが目印。
窓の外に広がるのどかな風景。
昼も夕暮れも夜も。
自然ってなんて美しいんだろうと思う。
そんな当たり前のことに気付ける、当たり前の時間。
すごく価値のあることは、いつもすぐ近くに転がっている。
美景を愛でつつ、いただくのはフレンチ出身の小島シェフが作る、とびきりハンバーガー。
フレンチなのにハンバーガー?
そう、実は3兄弟の三男、小島シェフの実家はパン屋さんで、1番上のお兄ちゃんはパン職人。
お兄ちゃんが作るパンが大好きすぎて、そのパンに合うパテを中心に具材を考えて作るという。
目の前でシェフの軽やかな手さばきを眺められるのも、なんとも贅沢なお楽しみのひとつだ。
だから私の特等席はカウンター!
チーズバーガーに、卵好きの私は目玉焼きをトッピング。
お兄ちゃんが焼く、ほんのり甘くてふんわりとしたバンズ。
このバンズありきでバランスを最優先に考え抜かれたバーガーは、美味しいを超える+αに溢れる。
揚げたての細きりポテトにピクルス付き。
パンとお肉のいい香りがたまらない!
きめ細やかでジューシーなパテに、手作り自家製オーロラソースにきざみピクルスがたっぷり。
シンプルながら、バンズと具材が互いに引き立て合い、協調する。
そして、すべてを半熟の目玉焼きがとろりとまろやかに包み込む。
食後は、併設するパティスリーアツタマのスイーツを。
こちらはパティシエである2番目のお兄ちゃんが担当。
冬なのに、タルトシトロンがあるなんて珍しい!
シトロン好きの私は、迷わずオーダー♪
小島パティシエが個人的に大好きで「通年出す!」と決めたんだとか。
そうそう、レモン=夏なんて誰が決めた??
あったか~いカフェオレに、甘酸っぱいタルトがこんなにも合うのに。
兄弟愛が紡ぐたくさんのストーリーと想い…。
美味しいを超える理由は
美味しいの向こう側に。
-北杜市
料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。