「甲府ミュージアムハウス」
レオナール・フジタやテディベア、エルメス…
コレクションいっぱい12月13日オープン!
2020年12月13日、山梨県立美術館の目の前にオープンした「甲府ミュージアムハウス」。
パリ画壇で最も有名な日本人画家レオナール・フジタの「藤田嗣治と30匹の猫」をはじめ「永遠の友テディベア」「エルメス スカーフ物語」「フジ子・ヘミングワールド」、そしてあの県立美術館のシンボル、ザ・ビッグ・アップルNO.45でお馴染み佐藤正明氏の作品などを展示する。
太陽のような時計とカラフルな〇や△、□をデザインしたオブジェが印象的!
そして…藤田嗣治氏の似顔絵を手掛けたのは…、ジャジャーーン!PORTAぐるぐるコラムで連載中のわれらが神山奈緒子嬢!!
展示はすべて、館長の田辺文子さんが30年以上かけて集めたオリジナルコレクション!
一見何の関係もないように思えるラインナップだが、そのひとつひとつにたくさんのストーリーがあり、それぞれが長い長い首飾りのように繋がっているのだ。
藤田嗣治氏の猫シリーズをコレクションするきっかけになったのは、たった1枚の猫の絵だった。
「息子が拾ってきた捨て猫を飼うことになって、初めて猫の可愛さに目覚めたんです。そんな時、うちの猫にそっくりな絵に出会って…」。
当時は藤田嗣治という名前も価値も全く知らなかったという田辺さんだったが、この絵が“猫十態”というシリーズだったことを知り、安易に集め始めてしまったのだという。
また、「西ドイツで生まれた次男への最初のプレゼントが、シュタイフのテディベアでした」と田辺さん。
それからというもの、毎年ひとつずつ集めて大きなもみの木のまわりに飾るのが、田辺家のクリスマスに。40数年を経て、今甲府ミュージアムハウスに並んでいる。
エルメスのスカーフは「スカーフ」というシャンソンの歌詞が出会いだったとか。正方形のカレの中に込められた、壮大なストーリーに魅せられていく。
同じ愛猫家のフジコ・ヘミングや甲府出身の佐藤正明氏の作品との出会いにも、様々なヒストリーが。
館長を見つけたら、そんな話を聞いてみると、またひと味もふた味も違った作品鑑賞を楽しめるはず。
奥にはギャラリーカフェがあり、テラス席を完備。受付でひとこと声をかければ、カフェだけの利用も可能。
おすすめメニューは、味噌汁付きのおにぎりセット(500円)。田辺館長の定番朝ごはん “いつものおにぎり”だというが、その美味しさっといったら!
ふっくらやわらかに握った手作りのおにぎりの中には、鮭やたらこが贅沢に入っていて、塩加減も絶妙だ。
デザートには、すぐ近くの老舗和菓子店大野屋のお菓子が付いたお抹茶セット(600円)もラインナップする。
お抹茶の渋みとほのかな甘さをたしなみ、ほっとくつろぎのひと時を。
また、毎週火曜日と金曜日には焼きたての手作りオレンジシフォンとチーズケーキ(各450円。コーヒーとセット700円)が楽しめる。
駐車場には、田辺さんの夢だったという自動販売機を2台設置。1台は赤い羽根共同募金に、もう1台はピンクリボン活動に、売上金の一部を寄付する。
甲府ミュージアムハウス
住所 | 山梨県甲府市貢川2-1-17 |
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TEL | 055-236-9133 |
営業時間 | 10:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 月曜日、年末年始休館 |
料金 | ・大人600円 |
駐車場 | あり |
URL |