セキセイインコの
飼い方・特徴・種類
～初心者向け～

ここ数年前から、日本では空前の小鳥ブームが到来。
中でもセキセイインコは、カラフルな見た目とお世話のしやすさから、日本でもペットとしてなじみが深い鳥のひとつです。
そんなセキセイインコを「おうちにお迎えしたい」と考えている人のために、特徴や飼い方のポイントなどの情報をご紹介します！

（監修：ペットフィールド新平和通り店）

セキセイインコの特徴
セキセイインコのお世話
セキセイインコとのスキンシップ
セキセイインコを飼うために用意するもの
専門スタッフからのアドバイス
ペットフィールド新平和通り店取り扱い種類・カラー
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セキセイインコの特徴

大きさ：19～23cm
値段：約4,000～15,000円
寿命：約5～10年
飼いやすさ：★★★★☆
慣れ度：★★★★☆

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色や模様のバリエーションが豊富

青や黄色など、カラフルな色合いが目を引くセキセイインコ。
その種類は、世界で5,000種以上！
日本で飼える種類は約10種で、最もポピュラーなのは原色に近い色で羽に黒い斑点が入っている『ノーマル』という種類。

おしゃべりは“仲間･パートナー”の証

セキセイインコと言えば、人間の言葉をマネするのが得意なことで知られる鳥。
一説によると、ペットのインコは飼い主を“仲間”と認識しているため人間の言葉のような鳴き方をするそう。
また別の説では、求愛行動のひとつという意見も。
いずれにせよ、おしゃべりは飼い主への強い絆のあらわれなんだとか♪

人懐っこさバツグン！

人間に対して警戒心があまりなく、比較的簡単に手乗りしてくれるセキセイインコ。
その人懐っこさは、飼い主じゃなくても物怖じせず寄ってきてくれるほど。

とっても強い好奇心

飼い主と遊んでいても、他に気になるものを見つけると、そちらに心が奪われるくらい好奇心旺盛。
餌やおもちゃなどで遊ぶことに興味を示せば、ずーっと遊んでいることもしばしば。
好奇心が強過ぎるので、気まぐれな性格と言われてしまうことも…。

日中活動・夜寝る昼行性

生活リズムは、日の出とともに起きて日が沈むとともに睡眠に入るスタイル。
6～7時くらいに目覚め、17～18時くらいには眠るのが理想で、十分な睡眠が確保できないと体に負荷がかかって病気になったり、不要な発情につながったりする恐れも。

セキセイインコのお世話

基本的なお世話

毎日	餌・飲み水・青菜の交換、敷材の交換、スキンシップ
2～3日ごと	補助食品（ボレー粉・イカの甲羅など）の交換
1週間ごと	ケージの洗浄
3ヶ月～半年ごと	動物病院での健康診断

温度調節は体調管理の基本

野生では南国で暮らすセキセイインコにとって、快適に過ごせる気温は28～30℃くらい。
特に寒さは苦手なので、冬場はヒーターやエアコンを使って1年を通して一定の温度を保つことが重要。
温度管理が不十分だと、病気や食欲不振の原因になることもあるので要注意。

放鳥は必ず戸締り＆カーテンをした部屋の中で

部屋の中で遊ばせているときにうっかり窓から逃げてしまった…というアクシデントが多いセキセイインコ。
また、驚くと明るい方へ飛ぶ性質があり、室内でも窓や壁に激突する事故が起こることも。
そのため、ケージから出すときは必ず窓とカーテンを閉め、さまざまな事故を防ぐ工夫が必要に。

最低でも1日5分のコミュニケーションを

ペットのセキセイインコにとって、飼い主とのコミュニケーションの時間は何よりも楽しみなことのひとつ。
必ず1日1回はケージから出して、一緒に遊んだりスキンシップをとったりする時間を作ってあげよう♪

室内の環境には注意を

活発なイメージがある一方で、デリケートな体質を持つセキセイインコ。
食器や家具のコーティングで使われる化学薬品や金属で中毒を起こしたり、人間のアロマオイルの種類によってはインコの体に害を及ぼすことも。

発情をコントロールして病気予防

セキセイインコの発情は年2回で、その要因は日照時間の長さ。
オス・メスともに発情は体の負担になったり、病気の原因になったりすることもあるので、繁殖させないのであればオス・メスを分けて飼育し、『高カロリーな食事を控える』ことと『1日の活動時間を10時間以下にする』というのを徹底することで発情を抑えるのがベター。

お迎えする前に受診可能な動物病院をチェック

セキセイインコをはじめとする鳥類は、犬や猫などの哺乳類とはまったく異なる性質をもつため、診察の受け入れをしている動物病院は少数。
ケガはもちろん、食滞（消化機能の低下）や卵詰まり、感染症などインコ独特の病気になった時に対応するためにも、事前に鳥類が診察できる動物病院を探しておくことはとても重要。
動物病院選びのポイントは、そ嚢（鳥類独特の消化器官）検査と糞便検査ができるかどうか。

食べ物（成鳥の場合）

●粒餌・シード食（主食）

アワやヒエ、キビなどの実をブレンドした混合食。栄養補助食を併用して使用。栄養的には殻付きのものがおすすめ。

●ペレット（総合栄養食／主食）

必要な栄養素がすべて含まれている。しかし人工物のため食べてくれないことも多々あり。

●青菜・野菜（補助栄養食）

粒餌の場合に使用。春菊や水菜、唐辛子など。種類によっては中毒を引き起こすものや病気の原因になるものもあるので、与える種類・量にはご注意を。

●サプリメント（補助栄養食）

粒餌の場合に使用。不足しがちなカルシウムやミネラルを補うために与える。

食べ物（ヒナの場合）

●粟玉（主食）

ぬるま湯でふやかして与える。与える回数・時間・量は、食事がそ嚢に滞在する時間に合わせて。

●パウダーフード（主食）

ぬるま湯で溶かして与える。与える回数・時間・量は、食事がそ嚢に滞在する時間に合わせて。粟玉とブレンドして使うことも。

●サプリメント（補助栄養食）

粟玉の場合に使用。不足しがちなカルシウムやミネラルを補うために与える。

※粟玉とパウダーフードを混合して使う場合には割合に注意が必要。

絶対NGな食べ物

アボカド・チョコレート・ネギ類・じゃがいも・ほうれん草などのいくつかの葉野菜・白米・小麦粉食品

中でもアボカドはインコ類にとって最も危険な食べ物で、「インコを飼うならアボカドを食べるな」と言われるほど。
誤飲はもちろん、飼い主の手に付着していたり、呼気や調理中の蒸気に成分が含まれているだけでも中毒症状が起こった例も。

セキセイインコとのスキンシップ

飼い主やおもちゃで遊ぶの大好き！

もともと集団で生活しているセキセイインコは、飼い主や他のインコとコミュニケーションをとるのが大好き！
また、おもちゃや道具を使った遊びにも興味深々。
逆にずっとケージの中で過ごしたり、知的好奇心が刺激されないとストレスになり、毛引き症（自分の羽をむしる）や、自咬症（自分の皮膚や肉をかじる）などの病気になることも。

なでるときは顔回りから

セキセイインコのなでポイントは、おでこ、耳の辺り、くちばし、くちばしの下の辺りなどの顔回り。
親密度が上がると、手の平でコロンと転がってお腹をなでさせてくれることも！
一方、背中をなでるのはできるだけNG。
メスの場合、背中をなでて刺激すると発情につながり、無精卵を生む原因に。
頻繁に無精卵を産むと体の負担になったり、卵詰まりになる可能性も高まるので、なるべく刺激するのは避けて。

放鳥は必ず目の届く範囲で

よく慣れたセキセイインコは、大好きな飼い主さんのそばを離れなかったり、後を追いかけたりすることも。
とっても可愛い姿だけど、その結果うっかり足で踏んでしまったり椅子に座る拍子に下敷きにしてしまったりという悲しい事故も少なくないんだとか。
アクシデントを避けるためにも、ケージから出すときは必ず目視で確認できる範囲で遊ばせよう。

セキセイインコを飼うために用意するもの

必要なもの（平均予算：約2万円）

・鳥類専用ケージ
・キャリーケース（移動用の入れ物）
・止まり木（足のサイズにあうもの）
・食器
・給水器
・ペットシーツor床材
・水浴び用容器
・おもちゃ
・鍵
・クリアカバー（防寒・餌の飛び散り防止）
・ヒーター
・保育用ケース（ヒナの場合）
・保温器具（ヒナの場合）
・挿し餌アイテム（ヒナの場合）
・敷材（ヒナの場合）

※エサの平均予算：約1,000円／月

あると便利なもの

・放鳥用グッズ
・遮光ケージカバー
・菜差し
・体重計

環境作りのポイント

ケージのサイズは『37』以上がおすすめ
繁殖させない場合は1日の活動時間を10時間以内にし、オス・メスを分けて飼育する
食器に粒餌が入っているように見えても殻のみになっていたということもあるので、必ず1日1回は交換を

専門スタッフからのアドバイス

セキセイインコをはじめ、鳥類は体調不良を隠す動物です。
一方で、体調不良に陥るとすぐ命に関わってしまうことが多いので、日ごろからよく観察してあげてください。
また、SNSなどで犬や猫などのほかの種類のペットとセキセイインコが仲良くしている姿をよく見かけますが、他のペットから攻撃されて命を落とす事故が多く発生しているのも事実。
他のペットがいる場合はそれぞれのテリトリーを分けたり、常に飼い主さんが目を光らせたりして、注意深く対応してくださいね。