Release:21.06.04
原点にして頂点なオムライス
こくりや
〇月×日
今日のブログは、
天気がどうこうで、取材の合間にどうこうで、二次元の妄想をしていたらやってきました~!
の下りを一気にカットして、いきなりオムライスについて語りたい。
南アルプス市にある「こくりや」のオムライスには、デミグラスソースとケチャップソースがある。
これ以上にどちらか決めがたい選択肢が、きのこたけのこ以外にあっただろうか。
いや、ない。
今回はケチャップソースに。
自分でオムライスを作るときにデミグラスソースであることは、まずない。
したがって、お店で食べるときはデミグラスを選ぶことが多い。
でも、お店のケチャップソースというものも気になる。
ということで、今回はケチャップソースに。
ちなみに私が手にしているのは真っ赤なペンケースであり、マイケチャップでもガーナでもない。
オムライスのオムにはいくつか種類がある。
基本の包む込むスタイル以外に、半熟オムを割ってフワとろ~!なスタイルもあれば、温かい毛布のごとくファサ~とかかっているスタイル、最近ではオムをドレスのように着飾るスタイルもある。
こくりやのオムライスはベーシックな包み込むスタイル。
伝統的なこのスタイルは原点にして頂点といえる。
ぽてっとしたこの包まれ方の可愛さたるや!
もうなんなのー!
生後3ヶ月あたりから、ハイハイしだすまでのムチムチ期の赤ちゃんのほっぺ!
さっきまでの語り調子を一気に忘れて、今まで通りのヒラミンに戻ってしまうくらい衝撃的なオムライス!
真ん中の一番おいしそうなところから、スプーンをいざ。
トマトの酸味が爽やかに香って、はやる気持ちを抑えられない!
ケチャプソースはローリエやクローブ、セージなど聞いたことのあるスパイスで作られているのに、シンプルがゆえに絶対に真似できない、圧倒的王者の貫禄さえ感じる。
こういうのはね、スプーン山盛りに乗せるのが、美味しく食べる秘訣なんですよ。
大胆に取って、ソースもたっぷり。
撮影用にきれいにスプーンに乗せちゃいましたが、実際は口いっぱいになるくらいの大きなひと口!
思わず目を見開いて感動する味!
大きめに切られたシャキシャキ玉ねぎの食感と、ジュワっとジューシーな鶏肉が見事なコンビネーション…。
いたってシンプルな具材で、懐かしさを感じる味なのに、私はこんなに完成されたオムライスを食べたことがない!
しっかりと端から端まで綺麗に包まれたオムライスは、綺麗に平らげてしまったのだけど、まだ、付け合わせのサラダとスープの話が終わっていない。
食レポになると、どうもキャラが隠しきれない。
一人前で、この量のサラダが出てくるなんて驚き。
フレッシュな葉物はしっかりと冷えていて瑞々しい。
特筆したいのはかぼちゃのペースト。
これだって一般的だし、何度も食べたことがあるはずなのに…と悔しくなるくらいおいしい。
なめらかな中にも食感を残したかぼちゃがいて、アクセントのオニオンスライスがこれまたにくい。
あっという間に完食。
細かく刻まれたキノコたちが「ここにいますよ~」と控えめに、だけどしっかりと味を主張してくる。
その味わいをたっぷり吸い込んだもち麦も、食感だけにとどまらない存在感を放ち、食べるスープとして満足感が高い。
どのメニューも、どこか懐かしさを感じながら食べられるのは、このお店の雰囲気のせいかもしれない。
実はオーナーのお母様が営んでいた喫茶食堂を当時の面影を活かしてリノベーションしたそう。
昔ながらのカウンターテーブルとスツール、奥のドアの形。
そのどれもが見たことがあり、食べる味にまで懐かしさを感じさせるのかもしれない。
でも食べれば食べるほど、やっぱりこんなおいしさ、出会ったことがない!と感動するはず。
その不思議な感覚を、ぜひ体験することをおすすめする。
これぞ、原点にして頂点たるゆえん…。
本日食べたメニュー
・オムライスセット
(ケチャップソース、サラダ・スープ付き)
…1,280円
※全て税込
コーヒーが飲めないサブカル女。
寂しくおひとり様カフェが多いらしいが、たまにキラキラ女子会でリア充を決め込む。
料理はできないくせに、味にはめっぽううるさい。