コザクラインコの
飼い方・特徴・種類
～初心者向け～

近年人気急上昇中のインコの仲間たち。
飼い主と深い信頼関係が築くことができるコザクラインコは、その愛情いっぱいのしぐさに魅了される人が続出中のペットです。
そんなコザクラインコを「おうちにお迎えしたい」と考えている人のために、特徴や飼い方のポイントなどの情報をご紹介します！

（監修：ペットフィールド新平和通り店）

コザクラインコの特徴
コザクラインコのお世話
コザクラインコとのスキンシップ
コザクラインコを飼うために用意するもの
専門スタッフからのアドバイス
ペットフィールド新平和通り店取り扱い種類・カラー
お店からのお知らせ

コザクラインコの特徴

大きさ：約10～15cm
値段：約16,000～25,000円
寿命：約10～15年
飼いやすさ：★★★☆☆
慣れ度：★★★★★

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愛情深さは随一！通称“ラブバード”

コザクラインコは、メインの飼育者（もしくは他の個体）に全力で愛情を注ぐ、通称“ラブバード”と言われるインコの一種。
「この人！」と決めた相手にはベッタリ甘えて、「大好き～♡」を猛アピール。
一方それ以外の人には一切関心を示さず、逆に嫉妬して攻撃することも。

性格は激情型

つぶらな瞳とカラフルなボディーが可愛らしくおっとりしたイメージを持たれがちだけど、実は性格はキツめ。
短気ですぐ怒ったり、縄張りを守るために自分より大きな相手でも勇敢に向かっていったりと苛烈な一面も。

やんちゃな遊びが大好き

物を齧ったり落としたりするのが大好き。
そのためチラシや襖がビリビリに破られたり、机の上の小物を落とされたりするのは日常茶飯事。
おもちゃで遊ぶのも好きだけど、選り好みが激しく、用意したおもちゃで遊んでくれないこともしばしば。

賢くて好奇心旺盛

記憶力が良く、とっても賢いコザクラインコ。
何か気になることがあるとずっと執着したり、ケージの出入り口をしっかり固定しないと扉をこじ開けて脱走したり。
また好奇心も旺盛で、カバンや引き出しの中に突っ込んでいって、入っているものを漁ることも。

鳴き声は大きめ

小さい体に反して、鳴き声は甲高く比較的大きめ。
コミュニケーションをとるのが大好きなコザクラインコは、かまってほしくて頻繁に鳴くので、集合住宅で飼う場合は防音対策をしっかりと。
なお、セキセイインコのような人間の声真似はしない。

コザクラインコのお世話

基本的なお世話

毎日	餌・飲み水・青菜の交換、敷材の交換、スキンシップ
2～3日ごと	補助食品（ボレー粉・イカの甲羅など）の交換
1週間ごと	ケージの洗浄
3ヶ月～半年ごと	動物病院での健康診断

年間通して気温は一定に

飼育環境下での最適温度は、28℃前後。温度変化に弱く特に寒さは苦手なので、冬はヒーターなどを使って気温を一定に保つように調整を。

日々のこまめなスキンシップ

パートナーと決めた人との関係性を大切にするコザクラインコにとって、スキンシップはとても重要。
十分な時間が確保できないとストレスで毛をむしってしまったり、信頼関係が失われて急に攻撃的になったりすることもあるので、こまめなコミュニケーションを心がけて。

2羽以上飼う時は別々のケージで

同じケージ内で2羽以上飼育すると、相性が悪いと激しいケンカに発展してしまうことも。
逆に相性が良くお互いをパートナーと認定してしまうと、飼い主にまったく懐かなくなってしまうので、2羽以上飼う時はケージを分けるのがおすすめ。

健康維持のために発情のコントロールを

飼育下では栄養状態が良く環境ストレスが少ないことから、発情しやすいコザクラインコ。
多すぎる発情は体の負担になったり病気や卵詰まりの原因になったりするので、睡眠時間や生活環境を調整するなどのコントロールが必要。
効果がある方法はコザクラインコごとに差があるので、詳しくは動物病院や購入したペットショップに相談を。

事前に受診可能な動物病院をリサーチ

ひと口に動物病院と言っても、鳥類は専門外というところがほとんど。
定期検診やいざというときに備えて、コザクラインコをお迎えする前に通院可能なエリアに受診OKな動物病院があるか要チェックを。
動物病院選びのポイントは、そ嚢（鳥類独特の消化器官）検査と糞便検査ができるかどうか。

食べ物（成鳥の場合）

●粒餌・シード食（主食）

アワやヒエ、ナタネなどの実をブレンドした混合食。栄養補助食を併用して使用。栄養的には殻付きのものがおすすめ。

●ペレット（総合栄養食／主食）

必要な栄養素がすべて含まれている。しかし人工物のため食べてくれないことも多々あり。

●青菜・野菜（補助栄養食）

粒餌の場合に使用。春菊や水菜、唐辛子など。種類によっては中毒を引き起こすものや病気の原因になるものもあるので、与える種類・量にはご注意を。

●サプリメント（補助栄養食）

粒餌の場合に使用。不足しがちなカルシウムやミネラルを補うために与える。

食べ物（ヒナの場合）

●粟玉（主食）

ぬるま湯でふやかして与える。与える回数・時間・量は、食事がそ嚢に滞在する時間に合わせて。

●パウダーフード（主食）

ぬるま湯で溶かして与える。与える回数・時間・量は、食事がそ嚢に滞在する時間に合わせて。粟玉とブレンドして使うことも。

●サプリメント（補助栄養食）

粟玉の場合に使用。不足しがちなカルシウムやミネラルを補うために与える。

※粟玉とパウダーフードを混合して使う場合には割合に注意が必要。

絶対NGな食べ物

アボカド・チョコレート・ネギ類・じゃがいも・ほうれん草などのいくつかの葉野菜・白米・小麦粉食品

コザクラインコをはじめ、インコ類にとってアボカドは最も危険な食べ物。誤飲はもちろん、飼い主の手に付着していたり、呼気や調理中の蒸気に成分が含まれているだけでも中毒症状が起こった例もあるので、取り扱いには要注意。

コザクラインコのスキンシップ

できるかぎりスキンシップを

飼い主の肩や手に乗ったり、飼い主のやること全てに興味を持ってちょっかいを出したりと、コザクラインコはとにかく飼い主が大好き！
スキンシップを取れば取るほど親密になるので、コザクラインコがスキンシップを求めたらできる限り応じてあげよう。

噛みぐせに注意

遊びや感情表現の一貫として噛みつくことが多く、飼い主がその標的になることもしばしば。
遊んでいるのを邪魔されて怒ったときや好き好きアピールのときなど、噛むタイミングが予測できないのも気まぐれなコザクラインコならでは。
太いくちばしで噛まれると流血するほど深く傷つくので、特に小さい子どもがいる家庭は要注意。

首・顔周りをなでられるのが好き

なでるポイントは、首のまわりや、おでこ・耳の辺り・くちばし・くちばしの下の辺りなどの顔回り。
一方、NGなのは背中。
発情を促してしまうことがあるので、できるだけ避けて。

おもちゃ選びは好みに合わせて

知能が高く自己主張をはっきりするコザクラインコは、遊ぶ方法やおもちゃも自分の好みで選びたい派。良かれと思って与えたおもちゃも、好みに合わず徹底的に無視されるということも珍しくないので、気長に好みを探ってみて。

コザクラインコを飼うために用意するもの

必要なもの（平均予算：約2万円）

・鳥類専用ケージ
・キャリーケース（移動用の入れ物）
・止まり木（足のサイズにあうもの）
・食器
・給水器
・ペットシーツor床材
・水浴び用容器
・おもちゃ
・鍵
・クリアカバー（防寒・餌の飛び散り防止）
・ヒーター
・保育用ケース（ヒナの場合）
・保温器具（ヒナの場合）
・挿し餌アイテム（ヒナの場合）
・敷材（ヒナの場合）

※エサの平均予算：約1,000円／月

あると便利なもの

・放鳥用グッズ
・遮光ケージカバー
・菜差し
・体重計

環境作りのポイント

ケージのサイズは『30』以上がおすすめ
ケージ内に設置するグッズは、齧っても問題ない素材のものを
食器に粒餌が入っているように見えても殻のみになっていたということもあるので、必ず1日1回は交換を

専門スタッフからのアドバイス

コザクラインコは愛に生きる鳥です。
そのため、「忙しくてあまりコザクラインコの相手ができないかも…」という人にはおすすめしません。
寿命が10～15年と長いので、日々親密なスキンシップができ、老後までしっかり面倒見る覚悟を持っている人であれば、コザクラインコは最良のパートナーとなってくれます。
また、コザクラインコに限らず、鳥類は体調不良を隠します。
ひとたび体調不良に陥るとすぐ命に関わってしまうことが多いので、スキンシップを通して体調の変化に目を光らせてあげてください。