Update:23.03.03
「えっ、こんなところに!?」といつも通っていてもなかなか気づかなかったお店に、ナポリタンがあるとは!しかも鉄板で供されるナポリタンなんて、これは興味津々だ。
昭和50年のファミレスブームに乗って、相生三丁目の交差点近く平和通り沿いにオープンした「シモン」。昭和60年代のカラオケブームと共にいったんランチ営業は休止し、長きに渡りカラオケバーとして親しまれてきた。
新型コロナウイルスの感染拡大によって新しい生活様式を強いられる中で、ランチ営業を再開、開業当初の「鉄板スパゲティ」が復刻!当時を知る人も知らない人も魅了する逸品がまたクローズアップされることに。
鉄板に乗って、ジュゥゥゥ~っと美味しい音を立てながらやってきた「鉄板スパゲティ」。48年前の味をそのまま受け継ぎ、熱々の鉄板の上で程よい半熟加減の薄焼き卵が踊る。その上にはケチャップベースのスパゲティに厚みのある鎌倉ハムがお行儀よく並んでいる。「皆さん、鉄板ナポリタンっていうけど、ナポリタンではないのよ」と笑うマダム。なるほど、ケチャップ味だけどナポリタンじゃない(!?)そのお味は…。
1,000円
ひと口食べたら、これがナポリタンであろうがなかろうが、もうどっちでもよくなっちゃうほど美味しい!!明野の新鮮卵で作ったふわふわスフレを思わせる薄焼きたまごに、トマトクリームのようにマイルドなスパゲティが最高のハーモニーを奏でる。コテコテのB級ナポリタンとも一線を画し、初めて食べたのに懐かしい味わいがこみ上げてくる。ひとつずつ鉄板を熱して作るから、一気にたくさんは作れないという手間暇かかる人気メニューは、さすが老舗の味。また食べたい…と、忘れられなくなる魅惑の逸品だ。
ご愛読ありがとうございました!
今回の「焼き鳥」で本連載企画は最終回となります。
また、新たな形で連載を企画中ですので乞うご期待!
長い間ご愛読ありがとうございました。
子どもの頃によく食べに行ったシモンのナポリタン。あのときの美味しさは今でも忘れません。
子どものスイミングの送迎で気になっていました。ちょっと入りづらいですが、鉄板焼きのナポリタンが美味しかったです。