Update:23.03.03
JR身延線南甲府駅目の前、昭和48年開業当初と変わらない佇まいで、来る人を温かく迎え入れる昭和喫茶「俺の巴里」。お昼どきを過ぎても、ひとりまたひとりと客が増えていく。
車で走っていると、うっかり見逃してしまいそうなT字路の角。鮮やかなブルー地に白文字の店名がなんともレトロ感いっぱいの外観。中に入ると、期待を裏切らない昭和の香り漂う空間が広がる。
青いベルベットのソファシートが並ぶボックス席に、クリームソーダやトーストなど純喫茶のシンボル的メニュー。昔懐かしい空気感の中に漂う美味しいにおいと憩う人たちの横顔。ここはまさに昔と今が交錯する場所…。
純喫茶に欠かせない存在といえば、何といっても創業当時から変わらないマスターとママの笑顔!そんなおふたりが守り続ける味のひとつが、このナポリタンだ。ピーマン、玉ねぎ、ソーセージといった定番の具材を炒め、ケチャップ味で仕上げた超シンプルなナポリタンが、昔も今も訪れる人のお腹と心を満たす。
当初は太麺を使っていたが、時代の流れとともによりさらりと食べやすくと、細麺に変更したという。
650円
昭和の学級給食でもお馴染みだったアルマイト食器で、昔ながらのザ・ナポリタ~ンが登場♪ケチャップ味といってもそれほどケチャップが主張するわけでもなく、程よい酸味と野菜の甘みにコーティングされた麵がつるつると喉を通っていく。さっぱりと食べやすく、なんだか懐かしさがこみあげてくる。
「おいしいよ!いっぱい食べてね」。そんなママのささやかなひと言が、忙しない日常をほっと忘れさせてくれる。純喫茶の空気感と愛すべき味を堪能したくなったら、またかえってこよう。
ご愛読ありがとうございました!
今回の「焼き鳥」で本連載企画は最終回となります。
また、新たな形で連載を企画中ですので乞うご期待!
長い間ご愛読ありがとうございました。
昔懐かしい味に癒されます。今日も頑張ろうとパワーをもらえる。
俺の巴里といえばナポリタン!これを食べなきゃ、甲府は語れません。