Release:23.08.25
【赤ちゃん・幼児がいる家庭向け】親子の防災対策―避難編
大きな災害が起きた時、必ず直面する避難。
本ページでは、いつ来るとは分からない災害に備え、小さい子どもがいる家庭にとって役立つ避難についてのポイントを紹介します。
目次
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避難経路は子どもを抱っこして逃げることを想定
現在内閣府は『避難行動フロー』というものを公示しています。
出典:http://www.bousai.go.jp/fusuigai/typhoonworking/pdf/houkoku/campaign.pdf
しかし、実際被災すると冷静に判断するのは難しいもの。
また市町村が自治会などで避難経路が共有されていますが、地震や洪水時にその通りに逃げられるとは限りません。
場合によっては避難所ではなく親戚・知人宅に避難したり、自宅で待機しておいた方が良い場合もあるので、「本当に子どもと荷物を抱えて避難所までたどりつけるのか。無理ならどこに逃げるのか」を日頃から考えておくことが大切です。
水害は浸水前の明るいうちに避難
水害の場合、雨の降り始めから浸水が起こるまでに若干のタイムラグがあるので、その間に避難を完了させておくのが鉄則。
浸水が起きてからでは避難は間に合いません。
しかし、夜間であれば話は別。 視界が悪い夜間の避難は逆に危険で、その場合は家の2階以上に避難した方が良いこともあります。
家の環境・避難所までの経路や距離を考慮して、避難のタイミングや場所を判断してください。
分散避難という選択肢も
新型コロナの感染予防から、現在『分散避難』が提唱されています。
『分散避難』とは避難所に集まって避難するのではなく、車中やテントなどで個別に避難すること。
しかし分散避難だと自治体が個人を管理できず、避難できているのかわからなくなることも。
その場合は、玄関先に『避難済み』と明記した紙を貼ると混乱を防ぐことができます。
また車中やテントのような狭い空間では熱中症やエコノミー症候群になりやすいというデメリットもあるので、注意が必要です。
家の中で瞬間的に逃げ込むなら廊下か玄関
家の中で大きい地震に見舞われた場合、大きい家具がなく家が倒壊しても空洞になりやすい廊下は比較的安全な場所。
玄関あたりのスペースも同様です。
揺れているさなか、大きいテーブルなど身を守るものが近くになければ廊下に逃げ込むのもひとつの手です。