甲府グルメ横丁入口の隣、ひと際スタイリッシュな佇まいで異彩を放つ「焼鳥58」。2023年12月5日にオープンした、隠れ家風の1軒。

カウンター席に4人掛けのテーブル席が3つ配された店内は少し照明を落とし、大人のための時間が流れる。
大将の山田さんの職人技を目の前で楽しむべく、カウンター席で焼き鳥を堪能！

串は1本単位で頼めるけど、おすすめは「おまかせ串3本」からの、ストップするまでおまかせのスタイル。
「この焼き鳥に合うワインは？」とか「今日のおすすめ串は？」なんて会話を楽しみながら職人との距離が近いのも魅力のひとつだ。

肉の旨味と歯ごたえが天下一品の甲州地どりや、上品ななめらかさを誇る信玄どりを美しく串打ちし、鶏油を塗って焼き上げることで濃厚な味わいと香ばしさをアップする。

「とにかく格好良くて粋な焼鳥屋を目指す」という山田さんの焼き鳥は、味はもちろん見た目にもこだわる。「ずり」の丸みを帯びたフォルムに魅せられつつ、淡白な旨味にコリっとした独特の歯ごたえを味わう。

角をとり、形を整えたささみは火入れも素晴らしく、ふっくらしっとりジューシー！下にいくにしたがって肉が小さくなっていく、計算されたねぎまの串打ちにも脱帽だ。
クオリティの高い串はうなる美味しさ！鶏の鎖骨で作った箸置きまで、なんてカッコいいの～！

〆のスープは味のとり方やつけ方、炊き方に決まりはなく、すべてその日の大将のさじ加減。「見た目の美しさにこだわるから、どうしても串うちの際に端材が出てしまうんです。そんな端材を集めて、肉で炊いた贅沢なスープなので、絶品ですよ！」と山田さん。
1品料理は通常メニューにはなく、あくまで焼き鳥を主軸に、その時々で味に変化をつけるためにおまかせで出しているという。

大将の美学を感じながら、カッコよく、美しすぎる焼き鳥を♪