八ヶ岳の木材を使った日本建築を海外展開する工務店「素朴屋」の敷地内に、何やらエキゾチックな建物が！本格的なベトナムの家庭料理を楽しめるカフェ「直（チョク）」がいよいよ2024年5月17日オープンすると聞きつけ、ひと足早く行ってきた。

店内は日本伝統技術を駆使し、木の風合いを見事に生かしながら、アジアンリゾートのような洗練された上品さが漂う。そのデザインセンスの高さに思わずウットリ…。
素朴屋がベトナムオフィスもあり、ベトナム人社員も多いことから、「本格的で美味しいベトナムの家庭料理の魅力を日本でもっと広めたい」と、カフェで気軽に味わえるようオープンしたという。

フードメニューはベトナム料理の定番・バインミーと牛肉のフォーの2種類。
日本在住のベトナム人がバインミー専用に作る特製パンに、オリジナルレバーパテやベトナムのハム、豚の角煮などを挟み、本場の味にこだわる。甘辛の挽肉の特製ソースやたまごソースがたまらないハーモニーを奏で、これはやみつき間違いナシ！
デフォで付くチリソースはマイルドな辛さと甘みのバランスが優秀だが、もっと辛いモノ好きには料理のレシピもつくるベトナム人スタッフ、ハさんの特製チリソースを（+50円）。コク深い旨みとともに、パクチーの増量（+100円）もおすすめだ。

そして、もうひとつの看板「牛肉のフォー」は、牛すね・牛すじと野菜の出汁が溢れ出たスープが自慢の逸品。

ライム、チリソースやオリジナルニンニク酢などの味変により、1杯で何度も美味しい♡

透明度が高く、それぞれの食材の旨味を最大限に美味しくいただく工夫が詰まったスープに、タピオカ粉入りのつるつるもちもち麺が口当たりよく、するすると食べ進められる。約9種類のスパイスをブレンドし煮込んだ牛すねは美しい筋が通り、風味や旨味が驚くほど濃厚で、ほろほろやわらか～。
まずはそのままで、次にお肉をナンプラーがきいたニンニク酢につけて食べるとさっぱり、味変アイテムが豊富なのも魅力だ。

最後はライムをたっぷり絞って、ベトナムの風を感じよう。一滴残らず飲み干したくなる美味しさに舌が喜ぶ。

料理のお供には東洋のバニラともいわれるパンダンの葉を使った茶はいかが。ココナッツのような甘い香りがクセになりそう。甘い、と言ってもフレーバーのみなので、食事と一緒でも爽やかですっきりと飲みやすい。

山梨にベトナムの文化を伝える一役を担い〝ホンモノ〟〝本場〟にとことんこだわり、この北杜市からベトナムの文化を発信していきたいという想いをのせてオープンを迎える「直」。
今後は隣接する地元野菜の直売所のオープンやベトナム雑貨の販売も予定されているとのことで、これからが楽しみだ。