山梨県立美術館内に2024年5月1日オープンした「ユニバーサルカフェ&レストラン COLERE（コレル）」。トレーニングを積んだ障がいスタッフが活躍の場として参画し、働いている人もお客さんも“誰もが心地よくいられる場所”を目指す。

山梨県立美術館といえば、シンボリックなザ・ビッグアップルを中心に、岡本太郎やロダンなどの彫刻がある広大な芸術の森公園の中にあり、散策スポットとしても愛されているところ。そんな公園の豊かな緑に包まれ、ゆったりと食事やスイーツを楽しめちゃう。

メイン料理に、+600円で本日スープと好きなドリンクを付けられるお得なセットがあったので、本日のランチはこれで決まり。

メインには山梨が誇る、あけぼの大豆をたっぷり使ったクリームパスタを、ドリンクは自家製シロップの辛口ジンジャーエールをセレクト。

季節折々で採れる旬の野菜をメインにしたポタージュは、路地ものならではの風味や味わい、香りを存分に感じられる。シンプルな味つけに、ぎゅっと濃縮された野菜本来の旨味がたっぷり。

パスタの麺は生パスタを使用し、よりもちもちと小麦の風味も豊かに。あけぼの大豆をつぶして作ったクリームソースに生パスタがよく絡み、一体感のあるひと皿に仕上がる。シャキッとしたきのこの食感やハムの塩味で、最後のひと口まで飽きずに食べられちゃう～。

もうかなりお腹は満足だけど、甘いものは別腹♡ということで、季節のフルーツプリンパフェを追加。
昔ながらのかためプリンは、そのしっかりとした舌触りがいい。ほろ苦キャラメルソースは脇役でありながら、プリンの美味しさを際立たせる重要な存在だ。季節のフルーツはこれからは桃に。

最近メニューに加わったのが、こちら南アルプス市の「べーカリールーブル」のパンを使ったホットドッグ。中でもイチオシは上野原市の「ハヤリテラス」のマジョラム香る粗挽きロングウインナーをドーンと挟んだ「甲州ワインビーフのチリドッグ」。

なめらかのマッシュポテトの上に、甲州ワインビーフと熟成された山梨ワインのマスカットベリーA を長時間煮込んだボロネーゼを贅沢にのせて、これは一食の価値ありだ。チリドッグと言ってもマイルドなので、辛い物が苦手な人でも食べられそう。
※ドリンク、ホットドッグはテイクアウトも可能。

山梨県で育まれた食材をふんだんに使った料理と、県産ワインやクラフトビールを楽しめるだけでなく、「年齢や国籍、生い立ちや心身のハンデは関係なく、誰でも食事や休憩を楽しめる多様な場、新しい価値を発信していきたい…」という想いをのせた「COLERE（コレル）」。
夏に向けて美術館の企画展などとコラボした限定メニューも出していく予定とのことで、今後に注目したい。