ようこそ! ゲストさん メンバー登録はこちら

Release:24.06.17

− くろ玉 −

kuro dama

1個/162円

第1章

奇跡のストーリー

Chapter one
くろ玉

澤田屋の看板菓子「くろ玉」が生まれたのは、昭和4年。当時のことを知る人はもういないけれど、職人の並々ならぬ努力と試行錯誤と情熱がひとつの“黒いまるいお菓子”を生み、それが95年後の現在まで受け継がれ、愛され続けている。これはもう奇跡。

くろ玉

奇跡は突発的に起こるものではなく、きっとたくさんの人の力によって自発的に作られ、紡いでいるものなのだ。そう感じたのは朝早くからくろ玉を作っている職人の姿を見た時だった。オートメーション化が進み、驚くほどお菓子作りの現場も進化しているが、それでもなお“人の手”にこだわり、一つひとつ丁寧に手作りされている。

くろ玉

くろ玉が95年続いているのには理由がある。
変わらずにずっとずっと大切に守っていること。その一方で、時代に合わせ歩みをとめず、常にアップデートし進化を遂げることで、くろ玉は山梨を代表する銘菓となり、その味は深みを増す。そして、作り手の熱い想いが、食べた人へと自然に受け継がれていくのだ。

第2章

餡は100%青えんどう豆

Chapter two
くろ玉

くろ玉の餡は100%青えんどう豆、ということを知っているだろうか。青えんどう豆だけで作る、鮮やかな緑色の餡は美しいだけじゃない。ひと口食べれば、口の中で豆の豊かな風味とやわらかな粒感が広がり、こころがぷわっとまぁるくなる。

くろ玉

良質な青えんどう豆だけで作る美しい緑色の「うぐいす餡」は、水に浸して寝かせ、翌日砂糖を加えてじっくりと火入れ。うぐいす餡の中には、さらに青えんどう豆を別に煮た“かのこ豆”を粒ごと加える。4日間かけて少しずつ蜜を吸わせた“かのこ豆”がより青えんどう豆らしさを醸し出す。

くろ玉くろ玉

ぱんぱんに膨らんで、まばゆいばかりに輝きを放つできたての豆は、まるで宝石のよう。
豆本来のやさしい甘さと豆らしい食感をしっかり残せるように…。食べた人が笑顔になるように…。

くろ玉

そんな思いを込めて、あん玉をきれいな“まる”に丸めていく。丸める作業には機械を導入しているが、一つひとつ形成されたあん玉を手で受け止め、その形を熟練した職人が確認しているという。
あらゆる工程で“ひと手間”を省かず、むしろそのひと手間に力を注ぐ。これこそが「くろ玉」が「くろ玉」であり続ける理由のひとつなのだろう。

第3章

数値化できない羊羹づくり

Chapter three
くろ玉

青えんどう豆の餡のまわりを覆うのは、沖縄の黒糖で手作りした黒糖羊羹。毎朝一番で作る羊羹は、何十年やっていてもなかなか安定しないという。それほど羊羹づくりは繊細で、その日の気温や湿度などによっても左右されてしまうものなのだ。決して一律ではないから数値化が難しく、職人の目利きと手の感覚が頼り。

くろ玉

羊羹は常に同じ濃度になるように火入れ状態を保ち、少しずつ継ぎ足していく。アツアツの鍋の中にあんこ玉を落としたら、艶やかに羊羹をまとったあん玉をすぐにすくい上げる。この「てんぷら」という作業も、すべて熟練の職人技の賜物だ。

くろ玉

きれいなまるに揃ったくろ玉も、よぉぉぉ~くみればそれぞれに少しずつ違った表情をしている。そんなことに気づいたとき、いつもよりずっとずっと愛らしく、愛おしいお菓子になるだろう。

第4章

「まるを、おくる」が日常に

Chapter four
くろ玉

手作りにこだわるくろ玉は、同じものなんて一つもなくて、みんな違ってみんないい。だけど、その本質はみんな同じ。
「外から装う“形”に偏重することなく、内から盛り上げる“容”も大事にし、バランスよくまるい“形容(かたち)”をつくりつづけること。それが私たちの目指す、まるい形容です」(澤田屋五代目代表取締役黒澤晋太郎氏談)。

くろ玉

“「まるを、おくる」が日常に”を軸に、くろ玉のまるいかたちには澤田屋の哲学が詰まっている。
“うぐいす餡”の青味と”黒糖羊羹”の甘みがお互いを高め合って「おいしい」が生まれ、作る人も食べる人も、贈った人も贈られた人もみんなが笑顔になる。笑顔からいくつもの「たのしい」が生まれて、小さな幸せの連鎖となり、ありきたりの日常をささやかに彩ってくれる。
それが、私達の山梨が誇る老舗のまるいお菓子「くろ玉」だ。

店名
澤田屋 本店サワタヤホンテン
住所
〒400-0032
山梨県甲府市中央4-3-24
SNS

詳しくみる

このページにはプロモーションが含まれています。

なお、本記事は取材と校正のもとで作成されました。記事の内容は2024年6月17日時点の情報に基づいていますが、最新の情報と異なる可能性があります。ご理解の程、よろしくお願いいたします。

その他の特集はこちら
トップへ