甲府市の閑静な住宅街の中に突如現る、真っ白な平屋の家屋。まるでミュージアムのような佇まいのこちらは2024年5月18日にオープンした「ORIJIN COFFEE ROASTERY（オリジンコーヒーロースタリー）」。
近年韓国女子の支持を集め、東京を中心に日本でも急増中の いわゆる“無機質カフェ”だ。

店内に入ると、シンプルで飾らないスタイリッシュなモノトーン空間が広がる。コンセプトは「日常の中の非日常」。まさに、日常の喧騒から解放された非日常の隠れ家といったところだ。

「山梨にはない、異質な空間をつくりたかった」とは、オーナーの河西JeongJinさん。古民家の梁などはそのままに、韓国の友人が施工を手掛け、インテリアや食器などもすべて韓国から取り寄せたという。天井や柱には韓国の和紙をあしらい、光のさざ波のようなニュアンスを美しく繋ぐ。

韓国ではアメリカのコーヒー文化の影響を大きく受けているため、日本で初めてハンドドリップに出合い、その美味しさに感激したという河西さん。浅煎りが中心だが、深煎りでも爽やかで、“飲み終わった後にもうひと口飲みたくなる”コーヒーを手掛ける。

焙煎も自ら行い、丁寧にハンドドリップで淹れてくれる河西さんのコーヒーは苦みが少なく、後味すっきり。コーヒーが持っている豆のフレーバーをそのままに表現する。

コーヒーのお供には、甲府の大人気のお菓子屋さん「モチカナ菓子」の焼菓子を。現在は、ピーカンナッツがサクッと香ばしい塩味のきいたブラウニー、まわりはカリッと中はしっと～りのフィナンシェ、バリッともっちりがたまらないカヌレの3種類がラインナップする。

大好きなラテは、本日はブラジルの浅煎り。しっとりとした香りに程よいミルク感があり、後味がさらりとしていて、とっても美味しい！

カヌレの深いコクがラテとの相性も抜群。外側はしっかり固くて、私好みのカリッとした食感♪まるで濃厚カスタードのような驚きのもっちり感にココロ華やぐ。
ただ今、「モチカナ菓子」がシナモン香る韓国の伝統菓子「薬菓」も試作中とのことなので、登場をお楽しみに！