北杜市武川町に2024年4月12日オープンした小さなパイとキッシュの店「わんぱく堂」は桃とぶどうの農家「八ヶ岳わんぱく農園」直営のペストリーショップ。

焼きたてのパイやキッシュをメインに、パンも少し。「キッシュってまだあまり馴染みがないかもしれないけれど、パン屋さんに毎日立ち寄る感じで気軽にのぞいてほしいから」と店主の窪田さん。

程よい焼き加減でさっくりとしたパイ生地に、牛乳、卵、生クリームの独自配合のアパレイユが織りなすキッシュは、定番の1種類を基軸に毎週種類を変えて数種類が登場する。バターの香りと風味にこだわり、オリジナルの組み合わせでそれぞれの味の個性を引き出しカスタマイズするので、その趣きはまさに無限大！

さらに、キッシュとはまた違った作り方で手折りしたパイの美味しさと言ったら！丁寧に折り重ねた432層ものパイ生地が織りなすサクふわぁ食感が、何とも繊細な味わいをもたらす。
今は桃農家ならではのかための桃をコンポートにし、下にクリームチーズをあしらった桃のパイも！さっぱりとジューシーな桃の味わいと、サクッとした折込パイの贅沢な二重奏を楽しめる。

温度管理に気を遣い、ふっくらと層を密に仕上げたアップルパイとミートパイも、ぜひ食べてほしい逸品。長野県産リンゴを使用した、天然のピンク色が美しいアップルフィリングは甘酸っぱくて夏でもパクパクいけそう。昔懐かしい味わいが広がるミートパイは、国産のあいびき肉がたっぷり詰まってボリュームもあり、軽食にもピッタリだ。

店主が大好き！というバターチキンカレーから生まれたのは、土曜日のみ販売するという自家製カレーパン。ザクザクに揚がったパンに、クリーミーなまろやかさに桃のチャツネでフルーティさもプラスされたバターチキンカレーは、マイルドな辛さが食べやすい。
桃の時期は販売をお休みしているが、再開後はポークと、バターチキンカレーが隔週で1種類ずつ登場予定なので、ぜひチェックしておこう。

そして。レモン好きの私がすかさずチェックしたのは、こちら新作の「レモンティースコーン」。甘酸っぱいレモンアイシングと茶葉の香りが爽やか～。外はサクッと中はほろっとした食感で、夏のティータイムを涼やかに彩ってくれそうだ。