山梨県富士吉田市にある老舗とんかつ店「とんかつ元禄」の味をそのままに、お菓子の老舗シャトレーゼが継承し、2024年7月3日リニューアルオープン！

富士の麓で至福のとんかつを堪能できるとあって、観光客から地元のファミリーやビジネスマンなど幅広い層に支持を集めている。
柱や照明は創業当時の趣を残し、木の温もり溢れるあたたかな和の空間には、お座敷を床張りにして靴のままあがれるテーブル席が広がる。カウンター席や個室も配し、ランチからディナー、会合まで様々なシチュエーションで利用可能に。

とんかつで使用する同水準の肉を贅沢にスパイスと煮込んだ料理長特製カレーや豚の角煮がゴロッと入った吉田のうどんなど、新メニューも登場！夜にはお酒と楽しめるよう、一品料理も充実させたという。

ここにきたら絶対外せないとんかつは、肉質にとことんこだわり抜く。甘み豚や富士桜ポーク、鹿児島の黒豚などを中心に、あえて銘柄を特定せず、お肉屋さんが選りすぐった国産豚を店でプロの目利きによりさらに厳選し、最上級の豚肉を使用。
季節や個体差によって微妙に異なる豚の肉質に合わせ、粉の落とし方も変えるというこだわりようだ。

普段はひれかつ派の私だが、本日はイチオシのロースかつ定食を実食～。
肉の旨味を邪魔しないパン粉を追求し、パン屋さんにパン粉用のパンを焼いてもらっているという衣は、かなり薄付きで、サクサク軽やか!!このスペシャルなサクサク感を味わってほしいからと、特製ソースをかけるのではなく“つけて”いただくスタイルに。

高級ラード100％で超低温でじっくりと揚げるのが、美味しさの秘密。これはヒレ肉なのでは？と思うほどのやわらかさだが、ロースならではの肉肉しさが際立ち、しっとりと濃厚な旨味が程よい脂と調和する。（こんなに美味しいなら、今日からひれかつ派を離党し、ロースかつ派に入りますっ笑）

しか～し！ひれかつはこれまた驚きの美味でございます…。
やわらかい、という表現では飽き足らない。噛んだ瞬間はザクッと、でも中はまるで雲みたいにふわふわできめ細かく、衣がこんなに薄いのにはがれない。さっぱりと淡白な味わいはとっても上品。

上質な肉を丁寧に筋切りし、その間に粉を打ち込み、旨味を逃がさない。新鮮卵のカラザを1つ1つ取り除くのも、溶き卵の滑らかさまでが粉ののりを左右するからだという。卵にもパン粉にも秘密のひと技を加え、揚げ油の調整にも余念がない。
極上の味を継承する「とんかつ元禄」の手仕事の素晴らしさを舌で実感してみよう！