甲府の中心、浅草飲食店街に昨年末ひっそりとオープンした「イタメシヤ麒麟児」。今、遊び心を心得た大人たちが集う隠れ家として話題の1軒。

「浅草飲食店街の雰囲気が好きだったから、この路地に入ってほしかった」と、あえて通りに面したところに入口を作らなかったという。そのおかげで、さらに隠れ家感がアップ！
小さな扉の向こうには、大人好みの上質な空間と食が広がっていた。

21時までのディナータイムでは、美食を求めるゲストの欲求をも満たす絶品料理がラインナップ。癖が少なく豊潤な味わいのワインと共に、店自慢の逸品を味わう。

濃厚な旨味とコクが際立つスペインの生ハム・ハモンセラーノに、ジューシーないちごの酸味、とろけるモッツァレラのほのかな甘みが最高！これぞ、大人仕様のお酒に合う前菜…いや、最後の〆のスイーツがわりでもいいなぁ。

ペスカトーレとは、そもそもイタリアの漁師めし。その時にとれた魚介類をトマトで煮込んだのが由来ということで、多彩な海の幸が豪快にどっさり！魚介の出汁がたっぷり凝縮され、トマトのさっぱりとした酸味とトマトらしい旨味と共に、もちもちの生パスタを頬張る。

何といっても特筆すべきは、この麒麟児のロッシーニ！
牧草のみを食べて育ったグラスフェッドビーフをオーブンで少しずつローストしてやわらかに仕上げ、脂ののったフォアグラを贅沢にのせて。トリュフをふんだんに使ったぺリグーソースが美味しさをさらに格上げする。

五感が至福で満ちていくのを実感しながら、喧騒とは無縁の粋な夜に溶け込んでいく…。
21時以降は銘酒とアンティパストで、今宵の締めにぜひ。