間借りで人気を博していた「鶏出汁中華そば 珀寛流」が甲斐市に待望の店舗をオープン！今まで間借りしていた場所で、2024年4月10日グランドオープンを迎えた。
今までの記帳制から、順番に通して満席の場合はウェイティングシートに名前を記入して待つというスタイルに変更。

店内はカウンター8席のみで、入口すぐの券売機で食券を買う。
メニューは塩・醤油・清湯味噌の3種類で、間借りからのメニューを引き継ぎブラッシュアップ！ベーシックな中華そば、味玉入り、5種類の肉が豪華にのった肉そば、この5種の肉のハーフとチャーシュー・味玉・ワンタン入りの特製そばなどが揃う。

はっきり言って、どれもぜーんぶおすすめなのだが、本日は「味玉肉そば」の醤油をオーダー。料金変わらず、「並」か「中」かを選べるというので、ここは迷わず「中」に♡
オープンキッチンで、湯気が立ち込め、臨場感溢れる中、出来上がりまでをワクワクしながら待つ。タイマーは使わず、箸の先の感覚だけでゆで上がり時間をはかる、熟練の技にウットリ。

どこまでも透き通った黄金色のスープに、まるっと艶やかな味玉が浮かび、存在感際立つ個性豊かな肉たちは、まるでそれぞれの王が乱立する小国のようだ。

麺はフジハラ製麺の中細ストレート。麺線が美しく整い、見た目から期待度は抜群なのだが、つるっもちっと、なめらかな喉越しも最高!!どこまでも上品に美しく美味しく…そんな店主の美学を感じずにはいられない。

鶏出汁のみで潔くシンプルに仕上げたスープの何とも奥行きのある繊細で複雑な味わいは、一体どこから…？？見た目はこんなに澄み渡っているのに、鶏の旨味と醤油のコク、甘みがバランスよく押し寄せてくる。
低温調理でしっとり柔らかになった鶏ムネ・モモに加え、さらに炙って香ばしさをプラスした豚の肩ロース、モモ、バラ角煮の5種類の肉肉しい旨み…。醤油のかえしに漬け込んだ黒富士農場の味玉の半熟加減は、神レベル。

そして、甘いゴボウや麩の岡田屋のお麩も、なくてはならない名脇役。味変アイテムには、新たに焦がし醤油が！
「え？醤油ラーメンの味変に醤油!?」と思った人、まずは食べてみて。これが驚くほどの味変になるのだからスゴイ！上品だったスープが一気に濃厚になり、醤油の香りで食欲がまたもや爆上がり！後半もつるつるとテンポよく、完食～。

ご飯ものは、新たに卵かけごはんが仲間入り。

黒富士農場の放牧卵は殻が厚くて、割る瞬間から違いがわかるはず。ぷりっぷりの新鮮卵かけごはんは醤油にだってこだわりたい。「たまごかけご飯のためのお醤油」をひと回し。かどのないまるい味わいと、ほんのり甘さもある醤油が、ごはんの甘さも相まって濃厚な卵をまろやかに包み込む。
独自の味・スタイルを確立する「鶏出汁中華そば 珀寛流」の美しきラーメン沼へ、ようこそ！