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2019年10月18日

一期一会
~今再珈琲店~

今再珈琲店 写真1

〇月×日

人はなぜカフェに行くのか。

おいしいコーヒーが飲みたくて。

のんびりとくつろぎの時間を求めて。

ここの料理が好きだから。

マスターとおしゃべりしたい。

待ち合わせに。

ただ何となくふらりと立ち寄ることだってある。

今再珈琲店 写真2

でも、今日の私には明らかな目的があった。

会いたい人がいる。

今再珈琲店 写真3

甲府市湯村の山手通りにある人気喫茶店「今再珈琲店」。

惜しまれつつ、2018年7月で23年の歴史にピリオド…。

「なじみのお客さんが引き継いで、再開するらしいよ!」。

編集部でも話題になっていた店に、会いたい人はいた。

今再珈琲店 写真4

扉を開ければ、そこには変わらないなつかしい笑顔。

今再珈琲店 写真5

“引き継いだなじみ客”こそ、息子の小学生の時の担任、長井恵美先生だった。

1年で違う小学校へと異動してしまったけれど、今でも心に残る本当に素敵な先生!

まさかこんな再会があるなんて。

この日は偶然にも、前オーナー志村夫妻まで来店していた。

今再珈琲店 写真6

長年愛され続けた今再のレシピそのままに受け継がれたメニューが並ぶ。

でも今日は、長井先生オリジナルというミートドリアが食べたいな。

とろ~りチーズがとろけるアツアツのドリアを、手作りミートソースがほんわか優しく包む。

今再珈琲店 写真7

まさに、“ママが作ったミートソース”を感じさせる、最高の家庭の味に、思わず「おいしい♪」と無邪気に心がはしゃぐ。

小さな子どもでも食べられるようにと、トマトピューレでシンプルな味付けにしているんだそう。

今再珈琲店 写真8

ちなみに、一緒にランチに来た編集部Mは昔ながらの今再特製ハヤシライス(サラダ付き1,000円)をチョイス。

志村さんから伝授した看板メニューはじっくり丁寧に煮込んだ味わいに、その年輪の奥深さを感じる。

今再珈琲店 写真9

食後のケーキもおいしそう。

フランス菓子教室ソレイアドのケーキを仕入れているとか。

(本日のケーキ450円、ケーキセット850円)

今再珈琲店 写真10

でも、なんだか無性にコーヒーゼリーが食べたくなった。

つるんとなめらかで涼やかな食感に、コクのあるほろ苦さがアクセント。

濃いめに淹れた今再ブレンドの旨味をゼリーに閉じ込め、ふんわり生クリームがまったりと舌を覆う。

今再珈琲店 写真11

最後は、こだわりの自家焙煎珈琲で食後の余韻に浸ろう。

今再珈琲店 写真12

ブラック派のMは今再ブレンド(500円)、私はカフェオレ。

今再珈琲店 写真13

長井先生は、人生の節目に必ずここに来ていたという。

結婚式の予約をした帰り

母子手帳をもらった日

子どもが進学したとき…

今再珈琲店 写真14

様々な人の人生を見つめてきた、この店を失いたくなかったという長井夫妻の思いが繋いだ縁。

「小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになる」とは、茶人・千利休の名言。

一期一会。

今再珈琲店 写真15

一生の一度の出会いは、裏を返せば、またいつ再会するかもわからないということ。

今日の出会いに…感謝。

今再珈琲店 写真16
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-甲府市
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名前:カンカン

料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。

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