甲府中心街のシンボル
『ゑびすや』がリニューアル!
甲府市丸の内で、戦後間もなくから地元の人々に長年愛され続けた「ゑびすや」が、11月16日(土)にシェアキッチン・レンタルキッチンと民泊を兼ねた複合施設としてリニューアルオープンする。
「ゑびすや」の施設概要
大きなガラス窓が目を引く1階は、シェアキッチンとレンタルキッチンのエリア。
都市部特有のコンパクトな造りでありながら、ふらっと立ち寄りたくなるようなオープンなスペースになっている。
ここでは飲食店営業や菓子などの製造・販売もOKなので、「店舗は持っていないけど飲食店をやりたい」という人も気軽に利用できる。
1階とは別の入り口にあるラウンジと2階は、宿泊用のエリア。
モダンでスタイリッシュな「浅葱鼠」の間は、フローリングの2人部屋。
シンプルなインテリアの中に、当時を思わせる造り棚が深みを添える。
和テイストの「利休鼠」の間は、畳敷きの5人部屋。
高い天井の梁をあえてむき出しにすることで、より奥行きのある印象に。
歴史ただよう空間でありながら、襖やランプシェードにひっそりとあしらわれた可愛いモチーフにほっこり。
ラウンジは土間のような空間。
壁には造り付けの本棚があり、民泊利用者は甲府の街について情報収集することができる。
ここに腰かけて街の風景を眺めたり、ゆっくり憩いの時を過ごしたり、なんて利用方法も。
ゑびすやプロジェクト
ゑびすやが建てられたのは、戦後間もない約70年も前のこと。
それ以来、お菓子屋さんやおいなり屋さん、食堂として愛されるも、時代の移り変わりとともに建物は老朽化し、コインパーキングにするという計画が浮上。
長年甲府の街を見守ってきたシンボル的存在の取り壊しに悲しむ声が上がる中、その状況を知った株式会社VivitBase(甲府市古上条町・不動産賃貸業)が、採算度外視で建物再生を決意。
インバウンドの有識者や職人、建築士、デザイナーなどの専門家と、VivitBaseのメンバーがタッグを組んでリノベーションを行う「ゑびすやプロジェクト」をスタートさせた。
このプロジェクトで大切にしたことは、“地域の人が気軽に利用でき、夢を持つ人がローリスクで活動できる場所を作ること”と“甲府の魅力を発信する場所にすること”。
そのコンセプトをもとに、もともとの間取りや建材を活かしつつ、さまざまな目的に対応できるキッチンと、インバウンドを視野に入れた民泊をあわせもった施設を計画。
しかし、いざリノベーションを始めると、建物全体がかたむいていたり、床がゆがんで高さが違っていたりと、外から見ただけではわからなかった想定外の問題が次々と発生した。
そのたびに、知恵と技術をふりしぼって一つ一つクリアしていった。
現在、11月16日のオープンに向け最後の仕上げが行われているゑびすや。
それと並行して、このプロジェクトをより多くの人に知ってもらうため、クラウドファンディングを展開。10月末まで支援者を募っている。
すでに「利用したい」「いつから使えるの?」という声も寄せられているのだとか。
ゑびすやが新時代の甲府中心街のシンボルとして再出発するのは、もう間もなく!
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「ゑびすや」
住所 | 山梨県甲府市丸の内一丁目14-4 |
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