浜欠 宏幸さん(43歳) 富士吉田市出身
Café Marche/Café troisième marché代表
河口湖の近くにあるオシャレな一軒家カフェ『troisième marché』。
実はこのお店、カフェのみにあらず。
un(1)…カフェ、deux(2)…ショップ(アパレル)、trois(3)…雑貨…と、
ひとつの店舗の中に3つのお店(=troisième marché)として女性に人気のお店なんです。
今回はそのオーナー・浜欠宏幸さんをご紹介します。
はじめは移動カフェからスタート
浜欠さんのカフェ経営スタートは2004年。しかもそのスタイルは実店舗ではなく、なんと移動カフェ。
「ちょうどその時期に自分のお店を出すか、それとも車を使って移動カフェを始めるかで迷っていました。そんな時に茨城でオシャレにワーゲン使って移動カフェをやられている方と実際にお会いすることができたんです。その方と話ししてみて、やっぱり移動カフェいいなって思って。当時はそこまでコーヒー文化が浸透していなかったんですけど、やってみるのもアリかなって。それで移動カフェをスタートしました」
はじめは郡内にあるアパレルショップやヘアサロンの待合い、そして西湖で出店していましたが、徐々に規模を広げ、現在では音楽フェスや大型フードフェスなどの様々なイベントに出店するほどに。また移動カフェというスタイルを活かして、それぞれのイベントシーンに合わせてフラワーや小物・雑貨をディスプレイすることで、ただの移動カフェから一線を画したオシャレなお店として人気店に成長しました。
山梨市への進出
移動カフェ出店から3年後、浜欠さんはついに山梨市に実店舗『A.E.L. MARKET』をオープンします。しかし、実は浜欠さんにとって山梨市は縁もゆかりもない土地。あえてその場所を選んだ理由を、浜欠さんはこう語ります。
「特に出身地でもない山梨市にお店を構えたのは、まわりの雰囲気がすごく気に入って、お店づくりも楽しく出来そうって確信したからです。ある意味僕たち夫婦の直感というか(笑)。でもみんなには『えっ、あんな場所で大丈夫?』って本気で心配されましたね(笑)」
しかしそんな周囲の心配とは裏腹に、『A.E.L. MARKET』は一躍人気のカフェに。地元の野菜やフルーツを使い、さらに当時はまだ珍しかった“カフェ店内で雑貨やアパレルを取り扱う”というスタイルが女性のハートを鷲づかみにしたのです。
その後、甲府市にもクレープとガレット専門のカフェをオープン。しかし、やはり河口湖でお店をやりたいという思いが徐々に強くなり、山梨市と甲府市の2店をクローズすることに。
「山梨市はお客様にも恵まれて、本当にあの場所でやれて良かったと感じていました。でもちょうどタイミング良くここの物件が見つかり、元々知り合いだった大家さんも『浜ちゃんの好きにやっていいよ』と後押ししてくれたんです。ここなら僕たち夫婦がやりたいことを実現できると思ったし、お店も徐々に育てていけると思いました。なにせ僕はお店づくりが好きなんで。」
いよいよ河口湖に『troisième marché』オープン
「もともとDIYが好きなので、店づくりはほぼ自分でやっちゃいます。古いアンティークな感じにしたかったので自分でペイントもしましたし、内装やインテリアも自分で選んでディスプレイしています。今はありがたいことにスタッフに恵まれていて、みんなの感性を合わせてトータルでコーディネートできています。」
そう浜欠さんが語る通り、ここ『troisième marché』は浜欠さんご夫婦のこだわりがいっぱい詰まったお店に仕上がり、今や多くのファンが訪れる人気店。居心地の良い空間でカフェを楽しみながら雑貨やアパレルも見ることができる、県内でも類を見ないお店として、遠方からもやってくるお客さんも少なくないんだとか。
「丸一日いても遊べちゃうくらいのマルシェを」
河口湖に店舗を構えてから早4年。浜欠さんは、これから『troisième marché』をもっと地元を盛り上げるお店にしていきたい、と語ります。
「そもそものきっかけは『とにかく楽しいことをしたい』という思いでスタートしているので、もっとこの地域を盛り上げるためにもさらにお店を広げて、丸一日いても遊べちゃうくらいのmarché(マルシェ)を作りたいですね。この地域の可能性も感じていますし、自分自身もまだまだやりたいことはたくさんあります。いずれにせよ、これまでの経験があるからこそ今の自分があると思うので、今後はその経験をいかして“店づくり”をしていきたいです」
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troisième marchéは河口湖畔の北東部にあるので、甲府方面からでも比較的足を運びやすい立地にあります。
ご主人が築きあげた空間やお料理に、奥様手作りのスイーツ、そして美味しいコーヒー。
そんなご夫婦のセンス溢れるお店は、きっと女性の誰もが心躍るハズ。
今後の展開が楽しみですね。
◆troisième marché
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