Release:22.06.10
evam eva yamanashi味
~宇宙のほんの一部~
〇月×日
なんと、このカフェブログも今回で100回目!
思いおこせば2019年夏のある日。
「私たちこんなにカフェに行ってるのに、1本も記事になってないなんて、もったいなくな~い?」
「そうですよね!ブログでゆるゆるっと連載しちゃいますかっ」
そんなヒラミンとの他愛ない会話からゆるゆると、連載がはじまった。
あれからもう4年がたったんだ。
長かったような、あっという間だったような。
せっかくの記念すべき100回目だもの。
特別なカフェに、特別にふたりで行っちゃえ~!
向かった先は、「ここしかないよね!」と意見が一致したevam eva yamanashi(エヴァムエヴァヤマナシ)。
鬱蒼とした屋敷跡だった当時の面影を残す、エントランスの長屋門をくぐる。
大きく育った木々はできるだけそのままに、古くそこに根付いた地に合わせて、建物の形を変えて佇む「色」(ショップ)・「味」(レストラン)・「形」(ギャラリー)。
新たに連載スタートとなるショップブログの第1回目はヒラミンにおまかせし、私のブログはevam eva yamanashi味へ。
ここは<日々の生活を彩る「もの」「こと」そして“とき”を分かち合う場>。
窓の外の手入れの行き届いた庭や深い緑輝く竹林に季節の移ろいを感じ、大地で育まれた旬の素材を生かした料理に舌鼓を打つ。
ランチは月替わりで、お野菜はできるだけ地のものを使い、奇をてらわず、季節の素材の味を大切に、シンプルに丁寧に仕立てる。
美しい器にしつらえた一つひとつの料理が華やかに、スペシャルなひと時を彩ってくれる。
食べること。暮らすこと。生きること…。
ひと口食べればその滋味あふれる味わいに、
自然とともにあること
私たちもみんなこの広い宇宙の一部であることを
心から実感するのだ。
取材日の蓮生麩のお吸い物はほんのりレモンが香り、とっても爽やか~。
一口甘味は、柚子の寒天とカモミールティーを。
食後にはコーヒーが欠かせないわたしは、コーヒーの飲めないヒラミンを半ば強引に誘い、茶房へ。
ここは私の大好きな空間。
私たちの4年分の思い出を語らうのにピッタリでしょ。
コーヒーが飲めなかったのに、“飲めるコーヒー”に出会ったヒラミン。
ラテ派だったのに、“ブラックで飲むコーヒー”を見つけた私。
過ぎゆく時間とともに、それぞれの記憶が影絵となり、ゆらゆらと重なっていく。
それもこれも大きな宇宙のほんの一部だけど、
静かな輝きはきっと消えない…。
-中央市
料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。