− 檸檬玉 −

毎日どんどん暑くなり、すっかり空気が夏めいてきた。今年もまた、涼やかで華やかな澤田屋の夏の玉菓子が2025年6月19日から発売をスタートする。爽やかな酸味とみずみずしい香り、ほのかな苦みと甘みなど、レモンの美味しさをまるごとぎゅぅぅっと詰め込んだ「檸檬玉」。

昨年から広島産瀬戸内レモンのみに特化し、その果汁も果肉も皮も、すべてまるごと餡にも羊羹にも使って、レモンらしい酸味や渋みを余すところなく表現する。
材料もチョコレートや生クリームなどを使用することなく、和のみの素材で最もシンプルなのだが、実はリピーターが一番多かったのもこの檸檬玉だという。

白餡をベースに瀬戸内レモンの美味しさをとことん追求し、アクセントに五味醤油の塩こうじをプラス。このわずかな塩味が白餡の甘みをよりまろやかに、コクと優しい深みを引き出す。

「新しいチャレンジだけでなく、同じものを作っていく難易度を同時に痛感しています。檸檬玉はシンプルがゆえにごまかしがきかないし、レモンのシンプルな美味しさの表現はとても難しい。羊羹もとても繊細ですが、それ以上にレモンもすごく繊細で…」と広報の黒澤玲那さん。

皮ごとシロップ漬けしたレモン、レモンだけを丸ごと潰したソース、レモンだけのストレート果汁。レモンづくしの味わい+塩こうじ…甘みと酸味、苦みの絶妙なトライアングルこそが、この檸檬玉の醍醐味だ。

大きなリニューアルはなくても、日々わずかなアップデートを繰り返す澤田屋の玉菓子。だからこそ毎回「去年より美味しくなった!!」と感じさせてくれるのだろう。
レモンの皮や果肉がくっきり浮き出るような味わいに、本格化する夏を感じて…。
※オンライン販売もあり