Release:20.06.17
ファーストシューズの選び方!子どもの靴選び
ファーストシューズの選び方って難しいですよね。しっかりとサイズの合った靴じゃないと変な歩き方になったり、姿勢が悪くなったりなんてことも。
そこで今回は靴のプロフェッショナル、岡本屋履物店のシューフィッター岡さんに、子どもの足の成長や正しい靴選びについて聞いてきました!
最近つかまり立ちをするようになった息子。そろそろ靴を…なんて思っているけど、初めての靴ってどうやって選んだらいいのでしょうか?履き心地を聞くこともできないし、靴選びのポイント教えてください!
目次
足の成長、病気について
幼少期の子どもの足は、まだ発達段階でほとんどが軟骨。
だいたい11歳頃までに硬い骨にかわり、大人の足になるのは18歳頃と言われているそう。
成長段階の足にサイズの合わない靴を履かせてしまうと、足の病気になってしまうこともあるというから要注意!
外反母趾
- 一番よく耳にすることが多い外反母趾は、親指の付け根が外側に飛び出している状態。パンプスをよく履く女性がなりやすいイメージだが、実は子どももなることも。
ハンマートゥ
- 足指が曲がったまま硬くなり、放っておくと足指をのばせなくなる恐れもあり。
浮き指
- 地面に足指がつかず、転びやすくなったり、左右の足の長さが違ったり、骨盤が歪む原因にも。また巻き爪にもなりやすくなるため、要注意。
赤ちゃんの頃は誰もがO脚で、2歳を過ぎると自然に矯正され、3歳のころには逆に少しX脚になるのが普通。
小学校低学年まで続き、小学校高学年から中学生になると、自然に矯正され真っすぐな脚になるそう。
O脚やX脚を心配して病院に連れてこられる子どもの90%以上は、生理的なO脚やX脚であることが多いため、様子を見守ることも大切。
靴選びのポイント
サイズが大切なのは分かったけど、そもそもどんな靴がいいのだろう…。そこでプロが教えるチェックポイントをご紹介!
① かかとのまわりがしっかりしている
- かかとの骨を成長させるために、かかとのおさえがしっかりしているものがよい。
② つま先が足の形に近く靴の中で指が動かせる
- 幼児期に指を十分動かしていないと、指の腱や筋肉、ふくらはぎの筋肉が正しく発達しないままになり、転びやすい、歩くとすぐ疲れるといったことにつながる。
③ 指の付け根部分で曲がる
- ②と同じく、しっかりと指が動くことが大切。
④ 底がしなやかで弾力性がある
- 靴底があんまり硬いと前に進むためのケリだしがうまくできない。
⑤ 紐や面ファスナーで甲をしっかりとめられる
- 靴の甲をしっかり締めることで歩行を安定させることが大切。
ママからのQ&A
よちよち歩きを始めたら、購入の検討を。初めての靴だから、靴選びの5つのポイントはしっかり確認しよう!
指先と靴の隙間が1cmある状態が最適で、その隙間が5mm以下になったら買い替え時。最近の靴は中敷きがとれるので、中敷きを踏んでもらってサイズを測る方法も。
靴底のすり減り具合などで、履いていた子の歩き方の癖がうつってしまうことがあるので日常使いの靴はなるべく新品で。長靴やサンダルなど、たまに履く程度の靴ならおさがりでも。
大人でもサイズが0.5cm違うだけで歩きにくく、それはもちろん子どもも一緒。成長段階で歩きにくい靴を履くと、上記のような足の病気になることも。すぐに履けなくなっちゃうとしても、ちゃんとピッタリサイズを選ぶことが大切。
\ 教えてくれたのはこの人 /
岡本屋HAKIMONOTEN
4代目 岡洋介さん
靴修理・オーダーメイドシューズを取扱う岡本屋4代目店主。上級シューフィッター、幼児・子ども専門シューフィッターの資格を持ち、一人ひとりの足の形に合った靴や歩き方を提案。