鳴沢富士河口湖選沿いに、築150年の古い蔵を改装したお菓子屋さん「菓子屋いさ」が2024年11月3日オープンする。

重厚な扉を開けると、150年の伝統と歴史に彩られた風情ある趣はそのままに、大工さんや瓦屋さんの職人技によって、新旧の美しさが寄り添う。

店内には、東京のパティスリーや菓子工房で経験を積んだ、嶋田玲奈穂さんが織りなす手作りの焼菓子が並ぶ。
コンセプトは“大人のちょっとしたご褒美”。スパイスとハーブ香る個性溢れる焼菓子は、大人たちの至福のお茶じかんを彩ってくれそう。

自分が美味しいと納得できるまで試行錯誤を繰り返すという、妥協しないオリジナルレシピが光る。

嶋田さんのイチオシは「カスリメティ ショコラ」。北海道の量り売りのお店でこのスパイスと初めて出会い、その香りに魅せられ「いつかお菓子に使いたい!!」と思ったんだそう。念願のカスリメティとフランス産のヴァローナチョコレートとあわせ、甘い香りとほろ苦い風味の大人のショコラクッキーに仕上げた。
プライスカードはお母様が1枚1枚心を込め、ひと言を添えて手書きしてくれたという。

私が真っ先に選んだのはこちら、「酒粕Pepper」。井出醸造の酒粕をたっぷり使ったクラッカーは胡椒がきいて、もう中毒覚悟！コクと香ばしさが◎で、お酒のおつまみにピッタリだ。ディルとオレンジの爽やかな組み合わせのサブレは歯触りもよく、香り豊かなワインといかが。

取材日の焼き込みタルトは、和梨とショウガのショコラタルト、季節のマフィンはオレンジとカルダモンのマフィンで、私の好みにドストライク～!!
ピリリとした辛みとビターなチョコラタルトを和梨の爽やかな甘さが優しく包み、心躍る瞬間を噛みしめる。オレンジ×カルダモンの爽やかで甘酸っぱい香りのミキシングも、この上ない最高のハーモニーを生み出した。

スパイス好きにはたまらないラインナップなのだけど、そうでない人のために、ほろっと口どけのいい「くるみメープル」や「ごまとバナナのパウンドケーキ」なども。

ギフトボックスもあるので、大切な人への差し入れに選びたい。
今後はオシャレで可愛いクッキー缶ならぬ、クッキー詰め合わせも考案中とか。このケースもかなりこだわった逸品とのことで、手馴染みも素敵♪これは絶対買いたい～!!