Les Bonbons
~心華やぐ食の宝石箱~
〇月×日
ナッツやお酒、フルーツなどを砂糖で包んだ
フランスのお菓子、ボンボン。
中から何が出てくるかワクワク楽しい
まるで宝石のようなお菓子に心が華やぐ。
そんなボンボン菓子を手にした時と
同じワクワク感に胸躍るカフェがある。
その名も「Les Bonbons(レ ボンボン)」。
昭和通りをちょっと入ったテナントの一角にある小さなお惣菜のお店。
“OPEN”の看板が出ていると、なんだか嬉しくなる。
野菜をメインにした手作りのお惣菜がいろいろ。
ショーケースに並んだ日替わりのお惣菜はどれもおいしそうで、まるで宝石箱みたい。
テイクアウトはもちろん、好きなお惣菜3種類とパンを選んでランチセットとして味わえる。
近所の幼稚園の給食も手掛けているここのお料理は、素材のよさをそのままに感じられるシンプルな味づけで、
ショーケースを眺めながら、今日はどれにしようかと悩む時間も、またたまらなく楽しい。
今日の私は、普段自分ではあまり作らないものが食べたい気分!
ということで、大好物のキャロットラペは却下し、ごぼうと紫キャベツのマスタードマリネ、カボチャときゅうりのナムル、田舎風テリーヌの3種類をチョイス。
そしてそして…
もうひとつのワクワク、パン選び♪
お惣菜に負けず劣らずの美味しさで、大評判なのだ。
今日は天然酵母パンもあり♪
レーズン酵母パンと最後まで迷ったけど、結局選んだのはこれ!
やっぱり大好きなクランベリークリームチーズ。
なんて美味しそうなの!!
ワンプレートに色鮮やかに盛られたお惣菜は、それぞれがしっかり自己主張しながら互いに引き立て合い、スペシャルなひと皿料理として完成している。
彩り、栄養バランス、すべてに申し分なく、丁寧な仕事ぶりがお料理から透けて見えてくる。
一口、一口味わうたびに、気持ちまでふんわり優しくなれる。
もっちりハードめのスティックパンは、クランベリーのほんのり甘酸っぱさにクリームチーズがまったりと絡み、なんとも贅沢。これはワインがほしい…。
スパークリングワインのしゅわしゅわを想像したら、喉がカラカラ~。
食後のカフェオレはこれまた却下して、食事と共に自家製ジンジャーエールをいただくことに。
厚切りジンジャーがしっかり入って、喉にピリリとくる辛みと刺激がこの上なく美味。
普通のものを普通に美味しくいただけること。
それこそが最上級のスぺシャルだということに気づく。
ささやかな口福に目を輝かせ、心ときめかせたくなったら、また来よう。
「Les Bonbons」という宝石箱をあけに。
-甲府市
料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。