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川越一磨さん(26歳) 東京都出身 
株式会社コークッキング代表取締役CEO


今回ピックアップするのは、若くして株式会社コークッキングの代表取締役を務めながら、山梨県富士吉田市にあるLittle Robotのチーフシェフを担う川越一磨さん。

移住者である川越さんが、なぜ今山梨で「食」について発信しているか―。

その経緯や信念をご紹介します。

きっかけは富士吉田プロジェクト

「僕たちの商材はクッキングです。」
そう語る川越さんは、実は生まれも育ちも東京都。そんな川越さんが山梨と関わりを持ったのは、慶応大学SFC総合政策学部に通う学生時代。慶応大学では2007年に富士吉田市・山梨県と連携して地域を活性化するプロジェクト(山梨県富士吉田プロジェクト)がスタートし、川越さんが大学2年生の頃、その中の『まちづくり地域プロジェクト』に参加したことがきっかけでした。それから大学卒業までの間、川越さんは月に一度富士吉田に通い、研究と調査を通して富士吉田との関係性を深めていきます。

卒業後は株式会社サッポロライオンで客席業務や店舗運営者として勤務するも、1年半ほどで退職。その後すぐ2015年7月には富士吉田市にあるコミュニティカフェLittle Robotのチーフシェフに就任、さらに同年12月には株式会社コークッキングを創業。5ヶ月間という短期間の中で次々と新しい選択ができた原動力は、「“楽しく料理をしている人”・“純粋に料理を楽しんでいる人”・“それを美味しく食べている人”、そんな人たちをもっと増やしたいという思い」だと川越さんは言います。

 

Litte Robotというお店

川越さんがチーフシェフを務めるLittele Robotのテーマは“体にやさしい”。
メニューの中にはヴィーガン(ベジタリアン)対応のものも並びます。

「あえてヴィーガン対応メニューを提供する理由は2つあります。1つめは山梨、特に郡内にはそういったお店が少ない、ひっくり返せば“食に興味がある人が少ない”ということです。これだけ情報が溢れている世の中なのに、この地域では“食”に対しての関心が薄い。Little Robotを通して、“食べる”ということを考えるきっかけになってくれればいいなぁ、という思いがあります。2つ目は外国からの観光客の増加です。ヴィーガンに対応しているお店が少ない地域なので、外国人観光客には喜ばれています。」

現在Litte Robotでは、普段一人でご飯を食べていたりコンビニ弁当が増えてしまっている子供たちと楽しく食事をする「こども食堂」や、毎回テーマに沿いながら食について考える
おいしくナイト!」など、多数のイベントを開催。楽しみながら、食べながら、笑いながら学べる場を提供しています。

 

これからの課題

現在、『料理を楽しんでもらう』ことにスポットをあてて様々な活動に取り組んでいる川越さんですが、今後取り組みたいと思っているのは“フードロス問題”。「食糧廃棄ゼロを目指して、消費者の目がフードロス問題に向くような活動をしていきたい」と語ります。

“食”にまつわる様々な問題と課題。「フードリテラシーが低いこの地域で、少しでも問題を解決したい」という強い気持ちを胸に、未来の“食”を作るため、今日も川越さんは奮闘しています。


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