都留市出身 都留市在住。
県外の大学の教育学部を卒業後、都内で人材教育コンサルティング企業の人事担当として勤務。
新卒から5年務めたのち、故郷・都留にUターンし、地域おこし協力隊として活動。
古民家ゲストハウスあわの立ち上げ・経営を経て、2018年7月コワーキングスペースteraco.オープン。イベントスペースを兼ね備えたコミュニティスペースの管理人を務める。
新卒から5年務めたのち、故郷・都留にUターンし、地域おこし協力隊として活動。
古民家ゲストハウスあわの立ち上げ・経営を経て、2018年7月コワーキングスペースteraco.オープン。イベントスペースを兼ね備えたコミュニティスペースの管理人を務める。
その人自身の中に生きる力がある!
フリーランスな生き方のすすめ
フリーランスな生き方のすすめ
都留文科大学そば、ビルの1室――ここが会員同士で仕事を共有しあうプラットホーム、コワーキングスペース『teraco.』。2階の片隅、木の扉を開けるとなにやら活気溢れるエネルギーを感じてビックリ!
そう、ちょうどこの日は田舎フリーランス養成講座、通称いなフリの定期開催真っ最中でした。
いなフリってなんだ??
みんな若いけど学生なのか??
コワーキングスペースで実際なにしてるの??
興味津々の取材班を元気いっぱいの若き管理人、奈良美緒さんが出迎えてくれました。
そう、ちょうどこの日は田舎フリーランス養成講座、通称いなフリの定期開催真っ最中でした。
いなフリってなんだ??
みんな若いけど学生なのか??
コワーキングスペースで実際なにしてるの??
興味津々の取材班を元気いっぱいの若き管理人、奈良美緒さんが出迎えてくれました。
学校では教えてくれない生き方の選択肢
都留市に生まれ、高校卒業までの毎日をずっと都留で過ごしてきたという奈良美緒さん。都留が決して嫌だったわけではないけれど、“ここには何もない。もっと違った世界を見てみたい…”そんなふうに感じ、大学は県外へ進学。
その後教育学部を経て、東京の人材教育コンサルティング会社に入社。精力的に人事担当などを務め、あっという間に5年という月日が流れていきました。
その後教育学部を経て、東京の人材教育コンサルティング会社に入社。精力的に人事担当などを務め、あっという間に5年という月日が流れていきました。
仕事もプライベートも充実した、都会での楽しく刺激的な日々。でもいつしか、そんな毎日にでさえ、空しさを感じるようになってきた奈良さん。
「都会で稼いだお金をそのまま都会で消費する暮らしに、だんだん違和感を覚えはじめました。楽しいけど、なんか空しいなぁって…。採用担当という立場で学生と接しながら、“本当にやりたいことをやっていく人生がいい”とか、“何事も自分次第で人生は変えられる”などいいこと言っているくせに、今の自分の生き方は本当に誇れるのか。自分の人生はどうなんだろうって、考えるようになったんです」。
だからといって、当時の奈良さんに、確固たる『やりたいこと』はありませんでした。ただ、忙しくて身体が持たない…そんなふうに思ったのも事実。
「精神的にも肉体的にも、都会暮らしに疲れたのかもしれません」。
10年後を考えたとき、今と同じ働き方・暮らし方をしている自分が全く想像できなかったという奈良さんは、現在の生活にピリオドを打つことを決めました。好きな場所に戻ろう!
あとのことはそこから考える。
奈良さんは生まれ育った大好きな自分の居場所、都留へのUターンを決意したのです。
10年後を考えたとき、今と同じ働き方・暮らし方をしている自分が全く想像できなかったという奈良さんは、現在の生活にピリオドを打つことを決めました。好きな場所に戻ろう!
あとのことはそこから考える。
奈良さんは生まれ育った大好きな自分の居場所、都留へのUターンを決意したのです。
毎日に余白を作る
都留へ戻ってからも、すぐにやりたいことや目的は見つかりませんでした。好きなこと、やりたいことがなくちゃいけないの?
何モノかに人は必ずならなくてはいけないのか?
学校では教えてくれない、もっとたくさんの選択肢が人生にはきっとあるはず!
それを教えてくれたのが、奈良さんが大学・会社員時代を県外で過ごしている間に、都留に移住して来ていた”先輩移住者”の方々の存在。
ほとんどが自身で、「個人事業主」として事業を起こしていたり、農業をしていたり、会社勤めをしながらも県外都市との二拠点生活をし、週末に趣味のサルサ教室を開いていたりと、自分自身の好きなこと、やりたいことで生きていました。
そんな姿を見て、「私もこんな生き方がしたい!」と影響をうけたんだとか。
奈良さんが「理想」としていた教育のありかたは、遠く離れた都会ではなく、生まれ育った故郷にあったのです。
何モノかに人は必ずならなくてはいけないのか?
学校では教えてくれない、もっとたくさんの選択肢が人生にはきっとあるはず!
それを教えてくれたのが、奈良さんが大学・会社員時代を県外で過ごしている間に、都留に移住して来ていた”先輩移住者”の方々の存在。
ほとんどが自身で、「個人事業主」として事業を起こしていたり、農業をしていたり、会社勤めをしながらも県外都市との二拠点生活をし、週末に趣味のサルサ教室を開いていたりと、自分自身の好きなこと、やりたいことで生きていました。
そんな姿を見て、「私もこんな生き方がしたい!」と影響をうけたんだとか。
奈良さんが「理想」としていた教育のありかたは、遠く離れた都会ではなく、生まれ育った故郷にあったのです。
「自分の経験から、過去の自分を振り返って何もせずボーっとする時間って、人生のうちに誰もが必要なんじゃないかなって。そんな時間を提供したいと思い、築80年の古民家を改装したゲストハウスの経営を始めたんです」。
あらゆる情報に溢れ、すさまじいスピードで時間が流れていくこの時代、意識しなければ毎日に『余白』を作ることは難しい。だからこそ、そんな環境を整えたいという思いが奈良さんの第2の人生への第一歩となりました。
あらゆる情報に溢れ、すさまじいスピードで時間が流れていくこの時代、意識しなければ毎日に『余白』を作ることは難しい。だからこそ、そんな環境を整えたいという思いが奈良さんの第2の人生への第一歩となりました。
やりたいかも?から生まれた本気
その一方で、都留市の地域おこし協力隊員として活動を始めた奈良さん。都留に住みたい人を増やし、地域を盛り上げることを目的として市が委嘱。
「1度都留を離れたからこそ、地元で暮らし続ける人の気持ちも、移り住んでくる側の気持ちも理解できて、その繋ぎ役ができるんじゃないかと。都留は1割が大学生というちょっと変わった特徴も持っているので、OL時代に多くの学生と関わった経験もあって、あ、これ、やりたいかもしれないって(笑)。そんな軽い感じでした(笑)」。
はじめから立派にできることじゃなくて、やりたいかもしれないって思ったら、まずはやってから考えるタイプ。はじめることで、はじめて次のステップに進めるのではないかと、奈良さんは考えます。
奈良さんがコワーキングスペースteraco.で開催する田舎フリーランス養成講座、通称いなフリは、今年5回目を迎えた人気の定期講座。
「1度都留を離れたからこそ、地元で暮らし続ける人の気持ちも、移り住んでくる側の気持ちも理解できて、その繋ぎ役ができるんじゃないかと。都留は1割が大学生というちょっと変わった特徴も持っているので、OL時代に多くの学生と関わった経験もあって、あ、これ、やりたいかもしれないって(笑)。そんな軽い感じでした(笑)」。
はじめから立派にできることじゃなくて、やりたいかもしれないって思ったら、まずはやってから考えるタイプ。はじめることで、はじめて次のステップに進めるのではないかと、奈良さんは考えます。
奈良さんがコワーキングスペースteraco.で開催する田舎フリーランス養成講座、通称いなフリは、今年5回目を迎えた人気の定期講座。
写真:Mai Tanibata
これからの夢を語らない熱きパイオニア、奈良美緒。
「夢は夢でしかないでしょう。うまくいえないけど、わたし的にはなんか夢じゃないって思うんですよね。すべて現実社会で起きていることで、実現可能なことだから」。
最初からゴールが立派にやりきることではないから、特に結果を想定もしないし、目標にもしない。
「振り返ってみたら、あ、いろいろ繋がってる!とか、いつのまにか実がなってた!とか。そういうのが理想かな」。
都留という地を舞台に、既成の枠にとらわれない奈良さんがどんな道を作り、どんなふうに走りぬけ、はたまたその道がどう枝分かれしてどこに繋がっていくのか…。
予想もつかない壮大な奈良さんのストーリーをずっとずっと追っていきたい…そんなふうに感じさせてくれる、素敵な女性でした!
約1ヶ月かけてシェアハウスに宿泊、様々なテーマにあわせ講師を招き、“手に職”を応援するというもの。
会社に所属すれば100%安心というわけでもない。会社に依存しないでも生きられる術を見つけるきっかけにしてほしいと、スタートした企画です。
会社に所属すれば100%安心というわけでもない。会社に依存しないでも生きられる術を見つけるきっかけにしてほしいと、スタートした企画です。
「フリーランスで活動している人同士がコミュニティ化できればいいなと思いました。ネット環境があれば、日本全国どこでも起業できてネットワークが作れる時代ですが、逆にこういったリアルな繋がりも意外と重要だと実感しています。今日受講者側だった人が明日は講師になったり、毎回同じ“いなフリ”なのに、いつもはじめての連続!いろんな筋書きのないストーリーが生まれ、新しい風が吹くんです!」
各回12人くらいの定員でツイッターを中心にメンバーを募る“いなフリ”、参加者は20代を中心にほとんどが県外者。その中から都留に移住する人も少なくないとか。
「フリーランスで生きていくということは、会社と違って同期とかもいない。要は自分以外ないんです。何から何まで自分でやらなくてはならないからこそ、責任も生まれるし、それを楽しめる人にとってはこれ以上ない自由な働き方だと思います」。
肩の力を抜いて、無駄なことに縛られず、やりたいことをただやってみる。
それが今まで自分と出会ってくれた人への敬意であり、感謝であるという奈良流生き方!
「人が人らしく、人生を楽しく生きていく理想のあり方ですよ(笑)」
そういって笑った底抜けに明るい奈良さんの表情には、ラフで自由なスタイルを決めた人の強い覚悟が刻まれていました。
「フリーランスで生きていくということは、会社と違って同期とかもいない。要は自分以外ないんです。何から何まで自分でやらなくてはならないからこそ、責任も生まれるし、それを楽しめる人にとってはこれ以上ない自由な働き方だと思います」。
肩の力を抜いて、無駄なことに縛られず、やりたいことをただやってみる。
それが今まで自分と出会ってくれた人への敬意であり、感謝であるという奈良流生き方!
「人が人らしく、人生を楽しく生きていく理想のあり方ですよ(笑)」
そういって笑った底抜けに明るい奈良さんの表情には、ラフで自由なスタイルを決めた人の強い覚悟が刻まれていました。
夢なんてない!
東京からUターンで都留に戻ってきたときには、やりたいことがなかった奈良さん。
たった1~2年のうちに、今ではやりたいことだらけ!
あえて野望や目標は持たず、直感だけを信じて実行するだけという奈良さん。
はじめは小さかったかけらが、一歩を踏み出したとたんに輝き出し、いつしか形を変え、大きくなったり、増えていったりしながら、最初には想像できなかった、まったく違ったものへと変化していった…。奈良さんの“現在(いま)”は、まさにそんな感じ。
たった1~2年のうちに、今ではやりたいことだらけ!
あえて野望や目標は持たず、直感だけを信じて実行するだけという奈良さん。
はじめは小さかったかけらが、一歩を踏み出したとたんに輝き出し、いつしか形を変え、大きくなったり、増えていったりしながら、最初には想像できなかった、まったく違ったものへと変化していった…。奈良さんの“現在(いま)”は、まさにそんな感じ。
写真:Mai Tanibata
「夢?夢はないです(笑)。夢っていう言葉が好きじゃないんです」。これからの夢を語らない熱きパイオニア、奈良美緒。
「夢は夢でしかないでしょう。うまくいえないけど、わたし的にはなんか夢じゃないって思うんですよね。すべて現実社会で起きていることで、実現可能なことだから」。
最初からゴールが立派にやりきることではないから、特に結果を想定もしないし、目標にもしない。
「振り返ってみたら、あ、いろいろ繋がってる!とか、いつのまにか実がなってた!とか。そういうのが理想かな」。
都留という地を舞台に、既成の枠にとらわれない奈良さんがどんな道を作り、どんなふうに走りぬけ、はたまたその道がどう枝分かれしてどこに繋がっていくのか…。
予想もつかない壮大な奈良さんのストーリーをずっとずっと追っていきたい…そんなふうに感じさせてくれる、素敵な女性でした!
ロケ地はここ!
共有の仕事空間であり
新たな仕事を生み出す場所
共有の仕事空間であり
新たな仕事を生み出す場所
コワーキングスペース『teraco.』
都留文科大学近くのビル2階にあるコミュニティスペース。
平日9時から17時までは、wi-fiつき作業スペースとして利用可能。月額会員になると24時間利用ができ、仕事場のみならず、会員同士のつながりから新たなビジネスチャンスを創出したりもできるプラットホーム的存在。
定期的に「田舎フリーランス養成講座」「週末フリーランス養成講座」を開催するほか、予約制でイベントスペースとして利用も可能。
平日9時から17時までは、wi-fiつき作業スペースとして利用可能。月額会員になると24時間利用ができ、仕事場のみならず、会員同士のつながりから新たなビジネスチャンスを創出したりもできるプラットホーム的存在。
定期的に「田舎フリーランス養成講座」「週末フリーランス養成講座」を開催するほか、予約制でイベントスペースとして利用も可能。
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