2020年1月1日
福井県出身 山梨市在住。
都留文科大学卒業後、小学校教員として11年間勤務。
不妊治療を乗り越え、3人の子どもに恵まれる。
わが子に伝える明るい性教育「パンツの教室」インストラクター。
家族を守るお料理教室主宰。
現在、9歳・7歳・5歳のママ。
不妊治療を乗り越え、3人の子どもに恵まれる。
わが子に伝える明るい性教育「パンツの教室」インストラクター。
家族を守るお料理教室主宰。
現在、9歳・7歳・5歳のママ。
わが子の命を守るために…
親ができる理想の性教育
親ができる理想の性教育
「赤ちゃんって、どうしてできるの?」
子どもに聞かれて、自信をもって答えられる大人が何人いるでしょう。
今の時代、“コウノトリが運んでくる”では子どもを納得させられない!?
「まだ小さいからって誤魔化したら、一体いつその話するの?大きくなったら、もう聞いてきませんよ」とコロコロ笑うこの女性 、天野有紀さん。
とにかく明るい性教育「パンツの教室」のインストラクターです。
パンツの教室って一体何??
性教育にインストラクターっているの??
「まぁまぁ、お入りくださぁい~」
出会って数秒、とにかく明るい天野さんの、何だかとてつもない魅力にぐいぐい惹き込まれ、扉の中へ…。
子どもに聞かれて、自信をもって答えられる大人が何人いるでしょう。
今の時代、“コウノトリが運んでくる”では子どもを納得させられない!?
「まだ小さいからって誤魔化したら、一体いつその話するの?大きくなったら、もう聞いてきませんよ」とコロコロ笑うこの
とにかく明るい性教育「パンツの教室」のインストラクターです。
パンツの教室って一体何??
性教育にインストラクターっているの??
「まぁまぁ、お入りくださぁい~」
出会って数秒、とにかく明るい天野さんの、何だかとてつもない魅力にぐいぐい惹き込まれ、扉の中へ…。
子どもの人生に関わる仕事に
もともと養護教員だったお母様の影響や、高校時代の若くて熱意に溢れた先生との出会いによって、自らも教師の道を歩むことになったという天野さん。
「母は家でもよく学校の話をしていたので、なんとなくいろんな子ども達の人生に教師が関わるものだと幼心に感じていました。そんな中、高校のとき初めて“人”として接してくれた先生との出会いがとても大きかったと思います」。
「母は家でもよく学校の話をしていたので、なんとなくいろんな子ども達の人生に教師が関わるものだと幼心に感じていました。そんな中、高校のとき初めて“人”として接してくれた先生との出会いがとても大きかったと思います」。
部活と勉強の両立で悩んでいた天野さんに、きれいごとではなく、一緒に悩んだり考えたりしながら、いつも本音でぶつかってくれた先生。それは「教師」と「生徒」という関係ではなく、年齢の違う「人」同士として深く関わってくれた、初めての経験でした。これをきっかけに “自分も人の人生にこんなふうに関わり、影響を与えられる人間になりたい”と、教師の道を目指すことに。
教育実習で行った小学校の生徒たちが可愛すぎて、小学校教諭になったという天野さん。
夢だった小学校の先生になり、子ども達との楽しい充実した日々はあっという間に過ぎていきました。
27歳で結婚。結婚すれば、すぐに子どもができると思っていた天野さんでしたが、なかなか子宝に恵まれず、暗く苦しい不妊治療が始まりました。
夢だった小学校の先生になり、子ども達との楽しい充実した日々はあっという間に過ぎていきました。
27歳で結婚。結婚すれば、すぐに子どもができると思っていた天野さんでしたが、なかなか子宝に恵まれず、暗く苦しい不妊治療が始まりました。
未来に繋がる料理ってすごい!
5年間の不妊治療は、職場やまわりのあたたかな先生たちに恵まれ、何とか乗り越えることができたという天野さん。
「一番気を付けたことは体質改善。バランスの良い食生活はもちろんですが、体内に入るもので体が作られているわけですから、できるだけ化学的なものではなく自然なものを取り入れるようにしました。水もいっぱい飲んだ~」。
「一番気を付けたことは体質改善。バランスの良い食生活はもちろんですが、体内に入るもので体が作られているわけですから、できるだけ化学的なものではなく自然なものを取り入れるようにしました。水もいっぱい飲んだ~」。
その甲斐もあって、6年目で待望の第一子を授かり、待ちに待った“母”になりました。
それから第二子、第三子に恵まれ、現在は5歳・7歳・9歳の二女一男のお母さんです。子育てに仕事にと毎日奮闘中。
「不妊治療で女性の体がとっても繊細だということを実感しました。自転車通学だった私に母がよく“体を冷やさないようにストッキングをはきなさい”と言ってくれていた意味も、その時になって身に沁みました」。
それから第二子、第三子に恵まれ、現在は5歳・7歳・9歳の二女一男のお母さんです。子育てに仕事にと毎日奮闘中。
「不妊治療で女性の体がとっても繊細だということを実感しました。自転車通学だった私に母がよく“体を冷やさないようにストッキングをはきなさい”と言ってくれていた意味も、その時になって身に沁みました」。
11年間教員生活と6年間の不妊治療を経て、子どもの命を守るには知識と食と環境について学ぶことが、親にも子にも必要だと実感した天野さん。自らも食べるものによって未来が変わったと実感し、料理教室を主宰することに。
「子育て中はなかなか毎日忙しくて、きちんと料理する暇ってないんです。だけど、月1回でも栄養のことや体のことを考えて料理できる場があったらいいなって思ったんです。できるだけ手順は減らし、簡単だけど体にいい家庭料理を教える教室にしました。小さな子どもや赤ちゃんも連れてこられる、コミュニティの場にしたくて」。
集まった人たちは子どもの年齢もバラバラで、子育てを終わった先輩ママもいたり、年齢層が幅広く、だからこそ何でも話せたといいます。ママ友とも違う、料理がしたくて集まった同じ目的を持つママたち。美味しいものを作って食べながらいろんな話をしてストレス発散したり、情報を共有したり、刺激を受けたり。家族を守るお料理教室を主宰しながら、現在もなお「体づくり」の大切さを発信し続けています。
パンツの中のことは誰が教える?
そんな中で、長女が小学校3年生になって直面した「性」のおはなし。自身が生理になったときに恥ずかしくて親に打ち明けられなかった経験から、娘には生理が楽しみになってほしかったんだとか。
「生理になって大人の体になり、好きな人ができてSEXして、結婚して愛おしい子どもを授かって…こうやって命のリレーが始まるということを、どうやって伝えたらいいんだろうって、悩んでしまいました。学校では指導書に基づいて性教育がなされているけど、それじゃあ全然足りない!自分も教師をしていましたが、性教育を教えるための教育ってほぼされていないんです。教科書の中のことは学校が教えてくれるけど、パンツの中のことはいったい誰が教えてくれるのか??」。
そんな時に「パンツの教室」を知り、“日常生活の中で普通にする性のおはなしの伝え方を伝えてくれる”教室だということで、さっそく受講することに。性に対して構えていた天野さんも、受講するたびにどんどん肩の力が抜けていき、不安が消え去っていきました。
「間に合ってよかった!そう思いました。こんなこと小さいうちに知ってどうなんだろう?という気持ちも最初はありましたが、先進国でエイズが増え続けているのって実は日本だけなんですよ。正しい知識がないことの怖さを大人がもっと知るべきです」。
「間に合ってよかった!そう思いました。こんなこと小さいうちに知ってどうなんだろう?という気持ちも最初はありましたが、先進国でエイズが増え続けているのって実は日本だけなんですよ。正しい知識がないことの怖さを大人がもっと知るべきです」。
インプットした数々のことを自分がアウトプットしなければ!そんな思いに駆られ、自らも「パンツの教室」のインストラクターになったのでした。
正しい知識が子どもを守る
「今は何でもスマホで調べられちゃうし、性に対して興味を持てば、いくらブロックしたところで遅かれ早かれ動画だってなんだって見られちゃう。複雑になった世の中で、きちんと正しい情報を親が愛を持って教えてあげること。それこそが、子どもの命と将来の健康を左右する重大な任務なのではないかと思います」。
実際、夫が暴力的なSEXをするという悩みに対してよくよくカウンセリングをしてみると、夫が過去に暴力的シーンのあるAVでSEXの知識を得ていたため、それが普通だと思っていたという事例もあったんだとか。
「パンツの教室では、3歳から性教育をはじめ、10歳までに完了するのが望ましいとしています。でも、いくつになっても大丈夫。その年齢なりの伝え方があるので、安心してくださいね」と天野さん。
「パンツの教室では、3歳から性教育をはじめ、10歳までに完了するのが望ましいとしています。でも、いくつになっても大丈夫。その年齢なりの伝え方があるので、安心してくださいね」と天野さん。
今では何も特別なことではなく、普段の会話の中で性の話が出るという天野家。車での移動時間に「からだクイズ」をしたり、手をつないでいるカップルを見て「手をつなぎたくなる気持ち、命のリレーの始まりだね」なんて会話をしたり、ごく自然に話題になるとか。
今から伝えたい大切なこと。
天野さんの子ども達はしっかり受け止めてくれているよう。
今から伝えたい大切なこと。
天野さんの子ども達はしっかり受け止めてくれているよう。
みんなが笑顔になれる場所
天野さんの夢は、幼老共生の学童保育。
「今からの時代はもっと働くお母さんが増えるでしょ。忙しいからついついお惣菜買っちゃったり。でも一人暮らしのお年寄りの中には、あったかい手作りの夕飯を作れるおばあちゃんもいっぱいいるし、宿題や将棋を教えてあげられるおじいちゃんもいっぱいいるんですよね。そんなお年寄りのための養護施設と学童保育を一体化すれば、みんなが笑顔になれると思いませんか?」
「今からの時代はもっと働くお母さんが増えるでしょ。忙しいからついついお惣菜買っちゃったり。でも一人暮らしのお年寄りの中には、あったかい手作りの夕飯を作れるおばあちゃんもいっぱいいるし、宿題や将棋を教えてあげられるおじいちゃんもいっぱいいるんですよね。そんなお年寄りのための養護施設と学童保育を一体化すれば、みんなが笑顔になれると思いませんか?」
「夢のまた夢だけど…」
そういたずらっぽく笑う天野さんの瞳が、ひときわ大きく輝いていました。
そういたずらっぽく笑う天野さんの瞳が、ひときわ大きく輝いていました。
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