オランジュ・イン・アルザス。柑橘やドライフラワーのアロマが香る、PHILの雰囲気にぴったりのワインだ。タンニンがとてもしなやかで、口当たりが優しいのが特徴的なため、魚料理との相性がよい。こちらのワインには、旬の鮮魚のカルパッチョをマリアージュすべし。目見麗しいビジュアルもさることながら、絶妙な味わいにも思わずため息がでる。この日のお魚はひらめ。塩味の効いた生ハムと鮮度のよい野菜の旨味と共に、オレンジワインをあわせていただこう。

フィルでいただけるロティは、ランプやイチボなどその時仕入れた鮮度の良いお肉を焼き上げた、オーナーこだわりの逸品だ。お肉と旬のお野菜がひと皿に集合する様は、まるで自然の恵みをまるごといただくような贅沢な気持ちに。フレンチ料理のマリアージュには、フランス産のワインを。いちごやチェリー、すみれの香りが漂い、タンニンがなめらかなので赤ワイン特有の渋みがしっかりと出ている。この渋みがロティの肉の旨味と甘みをしっかりと引き出し、ロティとワインの妙々たるマリアージュに心が弾む。