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Release:22.12.16

Osaji(おさじ)
~幸せのスパイス~

Osaji(おさじ)1

〇月×日

「いつかやろう」「いつか行こう」「いつか会おう」「いつか時間があったら…」

そんな“いつか”は永遠に来ない。

そう、いつも時間はなくて、時間は結局作るものだから。

Osaji(おさじ)2

思い切って休みを取って予約した、カリー&スパイス料理のお店へ。

ずっとずっと行きたかったけど、平日しか営業してない…ってことで、なかなか行けずにいた場所。

※現在は月2回土曜日営業あり

Osaji(おさじ)3

甲府市里吉、青沼通りからちょっと入った住宅街の中に佇む隠れ家、カリーとおやつ「Osaji(おさじ)」。

細い道を入るので、「え、この道で合ってる!?」と不安になりながらも進むと、駐車場入口に小さな木の立て看板が。

Osaji(おさじ)4

“スパイスのあるくらしをもっと身近に”…そんな思いを込めた、スパイス屋さんから生まれたカリー屋さん。

中に入ると、様々なスパイスの刺激的な独特の香りに包まれ、ふっと、何だかずいぶん遠くにきたような感覚になる。

Osaji(おさじ)5

店内は意外に広く、カウンター席とテーブル席、テラス席があり、2階にも席があるよう。

私はおひとり様なので奥のカウンター席でゆるりと。

Osaji(おさじ)6

オープンキッチンのような密やかなお楽しみも満喫できちゃうのが、カウンター席の醍醐味。

テキパキと手際よく料理が出来上がっていく様子をぼんやり見つめる時間も、これまた楽しい。

Osaji(おさじ)7

メニューは週替わりで、本日のカリーは「カボチャとカリフラワーのサンバル」「チキンカリー」「ポークビンダルー」の3種類。

どれにしようか迷ったら、3種類の欲張りメニューをオーダーすべし。

Osaji(おさじ)8

最近、南インドの定食「ミールズ」にハマっている私。

シャバッとしたカリーとよく合うバスマティライスがクセになり、アチャールやポリヤルなどの副菜がさらに満足度を高めてくれる。

Osaji(おさじ)9

華やかな香りを纏い、やってきた3種の彩りカリー!

日本の国民食のカレーとは一線を画すこちらのカリー、スパイスはもちろん、軽やかな酸味や甘みが口の中に広がり、複雑なハーモニーが味わえる。

ひと口食べたら、なぜだか胸がきゅんとして、泣きたくなった。

Osaji(おさじ)10

カチャカチャと食器の音や人の話し声や笑い声が耳に心地よく、陽炎のようにゆらめく。

なんだろう、この懐かしい感じ…。

熱気を帯びたむせかえる雑踏と喧騒にまみれ、入り混じるスパイスの香り、民衆の祈り、自然との対話…。

いつしか私は、ずっと昔、新婚旅行で訪れたインドのあの街並みの中に立っていた。

Osaji(おさじ)11

スパイスには人間の五感を揺さぶる、目に見えないパワーがあると思う。

だからこそ、何千年もの間、多くの文化の中で精神や心に訴えかけ、時には宗教的、魔術的な意味を持ち、人々の日常に深く根差してきたのだろう。

Osaji(おさじ)12

あの時感じた、生きることの意味…。

Osajiのカリーが、私のはるか遠い異国の地での記憶を呼び起こした。「食べること」は「生きること」だと。

Osaji(おさじ)13

美味しさと懐かしさとせつなさと、いろんな感情が溶けだした滋味豊かなカリーを堪能した後は、とっておきのスペシャルなおやつ♪

本日は、店舗がなく不定期販売の露月のお菓子だなんて、嬉しすぎる~。

シナモン香る紅玉林檎のふわふわ浮島と羊羹が二層になった「東雲(しののめ)」と、もっちり上品な甘さと胡麻やくるみの食感楽しい「亥の子餅」を深煎りコーヒーと共に。

Osaji(おさじ)14

古くから家庭の野草として活用されてきたスパイスやハーブは、「暮らしのお守りのようなもの」なんだとか。

“豊かな自然のちからと 生きる智恵とをあわせて”、Osajiでスパイスの恵みをいっぱいに受け取る。

日常からすっと切り離された時間の中で
ひとさじ分の幸せのスパイスが明日の生きる力に…♪

Osaji(おさじ)15

Osaji(おさじ)

所在地
〒400-0822 山梨県甲府市里吉1-7-15
電話番号
055-267-7016
営業時間
【カリータイム】
11:30~15:00

【おやつタイム】
14:00~16:00(L.O.15:30)
※水~金曜日、月2回土曜日営業
定休日
日~火曜日、土曜日
URL
公式HP
instagram
※カフェタイムは14:00~15:30(16:00クローズ)
※予約・お弁当・ケータリング可
この記事をかいた人
名前:カンカン

料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。

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