Release:23.10.27
icci KAWARA COFFEE SALON
~心の余白をつくる時間~
〇月×日
“自分らしさ”ってなんだろう。
学生時代の私は、みんなが同じ時間に、同じ空間で、生活を共にして、楽しんでいることにどこか気持ち悪さを感じていた。
バイトや勉強と毎日忙しくても動き続け、常に鍛錬して目標に向かって突き進む時間も好きだったけど、もう学生の時のような体力に戻るのは不可能だから、最近は一旦足を止めて、自分と向き合う時間をつくるようにしている。
そういう時に訪れるのが、山梨学院大学内にあるicci KAWARA COFFEE SALONだ。
土日休みの社会人の私としても、平日しか営業していないこちらへ訪れることは、なんだか背徳感があっていい。
みんな今頃、仕事や講義を頑張っている中、自分を癒す贅沢な時間を過ごせるから。
大学内にカフェをオープンしたのは、お昼になると学生がみんな外へ出てしまい、賑わうはずの校庭が閑散としてしまうことを脱却したかったからだそう。
こんな素敵なカフェできたら、それはそれは、長居してしまいますよね…。
ここには、スフレチーズケーキや瓦ロールケーキなど、イートイン限定でしかいただけないメニューが数多く並ぶ。
笛吹市にある1号店、icci KAWARA COFFEE LABOでも人気の、マフィンやフィナンシェなどの焼き菓子は、テイクアウトもOK!
2023年の8月からは活性炭を練り込み、いぶし銀を模した「瓦ソフトクリーム」なるものも食べられるように。見た目から想像できないほどミルク感たっぷり!
苦い学生時代の思い出を回想していたらちょっとビターな味わいが食べたくなったので、ガナッシュタルトをチョイス。
ココア味のタルト生地と濃厚なガナッシュがたっぷりと乗ったicciのガナッシュは、すーっとフォークが通るほどなめらかで、口どけ豊か。
ほろ苦いこの味わいはぜひ、カフェラテとペアリングしたい。
学生の頃、夢も希望も挫折しなければいけなくなり、勉強が苦痛に。講義がない日はとにかくバイト三昧で、ネガティブな気持ちを忘れさせてくれるのがバイトだった。
…そんなわけで大学では、いわゆる“キラキラしたスクールライフ”なるものを送ることはできなかった。
学生生活は一瞬で終わるし、その時しか楽しめない時間だったと思うと後悔することもあるけど、そんな風に考えられるのは、今、心に余裕があってこそかなとも思う。
カフェラテでほっと一息ついたら気持ちも整っていく気がする。
こうして苦い記憶にも向き合い、自分と向き合う時間を作ることで、何を大切にしたいのか、自分の意思が明確になるこの時間が、私にとっての貴重な時間。
ぼんやり壁側をみていたら…あれは、瓦…!?
実際に古民家で使われていた瓦をなんと、3500枚も積み上げているのだとか。
山梨学院の生徒とicciのスタッフがそれぞれ瓦の裏面にメッセージを載せ、自分の想いを積み重ねていく…。
目標や夢が積み重なってできた壁を眺めていたら、自分の心も重ねちゃった。
目標や生き方にフラストレーションが溜まるときこそ、居心地のよい大好きな場所に行き、美味しいものを食べて、好きに囲まれていられることが“心の余白”を作れるポイントだと思う。
そこにまずは、自分で気づくことが大事な一歩かな、なんて学生を見ていたら、先生みたいなことを言いたくなってしまった…!
人生まだまだこれから。
これからも“自分らしさ”を発見するために、icci KAWARA COFFEE SALONへ足を運ぶだろう。
会社ではバリキャリ風だが、家では日本酒で毎日吞んだくれる酒好き女子。
アテを作ってひとり晩酌をする夜が至福のとき。
ストレスがかかると糖分を摂取しにおしゃれカフェへ駆け込みがち。