カフェテロワール
〜近くて遠い場所〜
※2022年12月3日より甲州夢小路にて移転OPEN
移転先はこちら
〇月×日
「日本一の渓谷美」といわれる昇仙峡。観光名所としては有名だけど、地元の人がちょくちょく行く場所でもないと思いきや~。
そう、このカフェに一歩足を踏み入れたら、誰もが魅了されてしまう…。
私にとっての心のオアシスへようこそ。
すこ~し足を延ばしただけで手に入る、非日常。
大人のためのくつろぎのひと時を約束してくれる「カフェテロワール」。
テロワール…この響きも好き。
長い歳月をかけて生まれた自然が織りなす芸術。この昇仙峡という大地に抱かれ、木々や豊富に流れる水と同じ速度で呼吸するカフェ。
どこか知らない、ずっとずっと遠くへ来たような感じ。この感覚を味わいたくて、ひとりでふらりと来たくなる。
店内に絵画のように飾られた着物は、その柄から季節の移ろいを感じられるようにと、時期によって変えられています。
オリジナルブレンドのおいしいコーヒーで一息つくのもいいけれど、今日の気分は手作りジャムソーダ。
県産フルーツを厳選し、着色料を一切使わずに作ったコンフィチュールをソーダで割った、シンプルなドリンクだけに、このコンフィチュールの味が際立つのです。
もうひとつのお楽しみは、一粒ずつ丁寧に皮をむいてゆっくり煮込んだ県産巨峰と桃のコンポートのハーモニーを楽しめる、欲張りな「ぶどうともものピザ」。色あいも美しく…と、皮も一緒に煮込むなど、アイデアと工夫に溢れる。ココナッツが香り、味わいの素敵なアクセントに。
この味を家でも再現したい…そんな思いにこたえてくれる、最強アイテムを発見!
ランチはワイン造りのぶどうを食べて育った、甲州ワインビーフのハッシュドビーフを。奥深いコクのある自家製デミグラスソースが何ともいえず、「ああ、あのハッシュドビーフが食べたい!」と車を走らせてしまう、まさに舌の記憶に残る逸品です。
最後には、やっぱりコーヒーが欲しくなってしまう。
ゆるやかに流れる時間には、ほろ苦いコーヒーが似合う。今日のわたしのフェルマータはこれでおしまい。
雨の日には濡れた緑が輝き、天気の日には晴れやかに、その時々の美しい自然に溶け込むテロワール。次来るときには、どんな表情で出迎えてくれるかな。
料理と器とワインをこよなく愛するママ編集者。
性格がおおざっぱなため、お菓子作りは失敗しがち。
最近は酵母菌を我が子のように可愛がっているらしい。