Release:24.04.05
古着屋ChuPa
長く愛すこと
〇月×日
人を愛し続けることは難しい。
人や状況は常に変化し、相手の行動や感情、価値観の変化によって、互いに愛情が変化することがある。
きっとそれは、お互いへの理解やコミュニケーションに大きく依存しているからだと私は思う。
でも、物はどうだろう。
物への愛情というのは、しばしば特定の思い出や記憶と結びついていて、その物に対する愛着を失うことなく、長い期間愛し続けることができるような気がする。
…もちろん、その時期の流行りにとらわれて買ったものに関しては愛情も薄れるのだけど。
そんな中、普遍的な性質を持っているものとして、私の中では“古着”がそれに値する。
初めて古着を購入したのは、学生時代。
前のブログにも軽く触れたけど、身長が高いせいで当時は正規店に私の着られる可愛い服はなかった。
そこで、学校帰りに友達とふらっと寄った古着屋さんに衝撃を受け、古着沼にハマっていったっけ。
また、家族から受け継いだ古着もたくさん。
父が20代の頃の一張羅シャツ、母が妊娠中に着ていたスカート…それらの古着は家族の思い出と結びついていて、私にとっては今でも貴重な宝物だ。
今でも古着を見るたび、その背景には数々の誰かの思い出や感情が詰まっているなと感じる。
…そして、たどり着いたのがここ「古着屋ChuPa」。
甲府の大好きなカレーやさん「LIV SPICE」を食べ終わった後、駅のほうへ車を走らせると通り沿いに、赤が際立つお店があるなぁと惹きこまれて訪れたのが最初。
通りからは可愛らしい古着たちがたくさん顔を覗かせる。
秘密基地のような雰囲気の中、店内にはカラーバリエーション豊富なユーロ、アメリカのヴィンテージ雑貨や服などのアイテムが勢揃い。
オーナーの清水さん自らバイヤーとして海外へ向かい、大量の服の山から店頭で販売する洋服を仕入れているのだそう。
「服を探索するときは、まるで宝さがしのようなもの」だという。
服の山から見つけたこれだ!と思う古着は、清水さんにとって一着一着に特別なストーリーがあるのだと感じる。
戦時中の軍服や1960年代のドレス…。
その古着たちは時間を越えて私達に物語を語りかけてくるかのよう。
古着屋さんでの出会いは、ただ服を買うだけでなく、数々の人とのつながりや愛情を感じる貴重な体験ができる。
オーナーの情熱と愛情を感じながら私もその古着の世界へと引き込まれていく…。
桜も咲き、春めいた気分なので、今日はそんな春にぴったりのアウターを探すことにしよっと。
店内をまわっていると、登山軍物のレインコートを発見!丈感もビッグサイズで可愛い~♡
真っ白なレインコートは春夏にヘビロテ間違いなし。
今日着てきたボーダーシャツにもあわせやすそう。
実はこのボーダーシャツもピンクシャツも以前、ChuPaさんで購入したものなのです。(隠れ常連客)
ミニ丈で腕の部分が長めのデニムジャケットなんて、今のトレンド。
青みの強いこの色味が春の時期に締め色としていい仕事してくれるだろうな。
ずっと昔のもののはずなのに、トレンドは巡り巡っているんだと感じさせる。
デニムジャケットを見ていたら春色のトップスにも目がいっちゃう。
パステルカラーが可愛い軽やかな素材が春の気分を盛り上げてくれそう♡
洋服のほかにも、ヴィンテージアクセサリーや、キッズ用のお洋服までバラエティに富むラインナップに心躍る。
日々、レイアウトも変わるので訪れるたびに飽きを感じないのもChuPaの魅力の1つ。
スタッフ全員の古着への愛情、1つ1つに宿る記憶、それらをいつも感じるからこそ、通いたくなる。
今までたくさんの服を買ってきたけど、今でも持っている学生時代や数年前の服はどれも古着屋さんで購入したものばかり。
時代に左右されず、飽きがこなくてあわせやすい…。そんな魅力もあるのが古着の良さなのだ。
私が学生時代に、父や母が若い頃に…と、古着一着一着が誰かの思い出や愛着を受け継ぎ、新たな物語を紡いでいく。
きっと愛情を持ち続けることで、自分だけでなく、目の前の人との関係も豊かにし、人生の素晴らしい物語を築いていけるような気がする。
古着を通じて、過去と未来を繋ぐ愛情の輪が永遠に続きますように。
観葉植物とキャンプが趣味の自然だいすき女子。
おうちのエバーフレッシュを愛ですぎて、つい時間を忘れてしまう。
週末はキャンプ場で自然に癒されるのにハマっている。