Release:24.07.26
しおかぜレモンのまち
~海のかけらが紡ぐ物語
〇月×日
幼いころから今もずっとずっと変わらない私の好きなもの。
頬をなでる潮風、寄せては返す波のさざめき、照りつける夏の太陽、どこまでも澄み渡るターコイズブルー、そして爽やかで豊かな大地を感じるレモンの香り。
そう、私は夏と海が大好きなんだ。
山梨の夏は暑すぎるし、なんたって海がない。
でも、この山に囲まれた中にぽつんと海辺を感じられる場所がある。
「しおかぜレモンのまち」。
ここは、様々な自然素材が織りなす手作りのオブジェがズラリと並んだ雑貨屋さん。
コンセプトは「山の中の海のオアシス」。レモンが育つアドリア海の丘から見下ろしたまちをイメージしているという。
“海から遠く離れたこの地で、海の妖精が山に恋をして作り上げた隠れ家”は、「海の妖精が住むアドリア海の青い波間に浮かぶ小さな美しい王国」という世界観が広がる。
作品づくりは、葉山の海に流れ着く、海のかけらを見つけるところからはじまる。
貝殻やシーグラス、流木や石など。シーグラスの蒼が映えるサーカステントには、細長い貝殻を屋根にのせて…。
八ヶ岳の古木や拾ってきた釘を使って、こんなに可愛いお家も完成。自然が織りなすアートは何と美しいことか。
「見て、触って美しいと感じるだけでなく、その波動の持つ癒しは、人が創り出すことはできません。海のかけらでできるオブジェは、山の生活に新鮮な息吹をもたらし、訪れる人たちに異国情緒を感じさせてくれるはず」と、アーティストのMac Funamizuさん
「見たこともないようなサイズの貝殻や可愛い流木や石もあり、同じものが二つとない素材を扱える嬉しさも」(Macさん談)。
私も妖精になったら、こんなお家に住めるかな。
気づくと、わたしは遠い海に浮かぶレモンの丘に立っていた。
大好きな潮風と波の音、レモンの香りに包まれて。
「しおかぜレモンのまち」に迷い込んだわたしの物語は、また次の機会に…。
器ありきの料理を考えるのが趣味のママ編集者。ホームパーティにはテーブルコーディネートやお部屋のデコレーションまで張り切るが、最近は成長した子どもたちの反応が薄いと嘆いている。