【vol.11】あんふぁんワールド／子育て支援センター潜入ルポ

NPO法人あんふぁんねっとが運営する南アルプス市の子育て支援センター「あんふぁんワールド」。
 
2階建ての施設には、生後1ヵ月の赤ちゃんから利用できる子育てひろば「あん はーもにー」のほか、大型遊具や木の玩具を豊富に取り揃えた遊びのひろば「プラムクリーク」を完備。
そのほか、ママがホッと一息つける託児付きのカフェや親子イベントの開催など、子育て中のママの様々なニーズに応えた環境を整えている。

地域のあらゆる世代が支え合う子育て支援をめざしている、というこちらでは、入口すぐ横におさがりバンクを設置。
サイズアウトした子供服や靴を利用者が寄付し、どれも3つで100円で販売している。
 
「サイズアウトしたけれど大切だったり、誰かに引き継ぎたいと思う服や靴を寄付してくださるので、素敵なショップになっています。寄付した服を他の子どもが着ているのを見かけたりして、ママ同士の円滑なコミュニケーションにも役立っています」。（代表　軽部さん談）

入口すぐの1階のお部屋「あん はーもにー」は、予約不要で誰でも気軽に利用できる無料開放スペース。
 
室内は、マットやベビーサークルで仕切られているので、活発に動きたい子どもも自由に遊ぶことができる。

保育士を含むスタッフ3、4名が常駐し、アットホームな温かい雰囲気の中、気軽に子育ての悩み相談ができたり、ママがふっと気持ちを緩められる環境が魅力。
 
目指しているのは、“循環型の子育て支援”。
子どもが大きくなって施設を利用しなくなったら終わり･･･ではなく、継続的にママ同士がつながり、情報交換できる場を提供している。

その取り組みの1つが、壁にびっしりと貼りだされた子育ての情報。
施設を利用していた先輩ママが、職場復職後に感じた生活の変化や、保育園選びのポイントなど生の声を情報提供してくれている。
 
“自分もそうだったように、助けられたからこそ助けたい。”
そんな先輩ママたちの思いに感激～！！（泪）

2階にある広々とした遊びのひろば「プラムクリーク」は、ママだけでなくパパも一緒に子どもと夢中になって遊んでほしいと作られたスペース。（有料200円／2時間）
日曜日も利用できるのが嬉しい♪
 
木のぬくもりを感じる大型遊具や、スイス・ネフ社の積み木、キッチンセット、おままごとセットなどデザイン性に優れた玩具が豊富に揃い、その数なんと約50種！
どれも安全に配慮された高品質の木のおもちゃばかりで、子どもたちは夢中になって満足するまで遊べそうだ。

また、おはじきや半透明の布など、あえてシンプルな素材のおもちゃをたくさん取り揃えているのは、手ざわりや触感、木の心地よい音などを感じ、豊かな想像力から生まれる遊びを存分に楽しんでほしいとのこと。
 
家族や友人を誘って訪れてみては。

毎月、予約制で親子イベントを開催。
栄養士さんによる栄養相談会や、ベビーマッサージ、パネルアート、お誕生日会など行われる内容はその月によってさまざま。

取材に訪れた日は、「わらべうた」のイベント。
南アルプス市で活躍している“ゆうなの木”のスタッフによる耳触りの良い旋律のわらべうたに合わせて、ゆったりと親子でふれあう時間が持てる。