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年齢と共にブラシュアップしたい!
大人の女性の美しい言葉遣い

「言葉」については以前、敬語を正しく遣うことや、ビジネスにおける表現について紹介しました。
今回はもう一歩進んで、キャリアを積んだ女性ならではのゆとりある美しい言葉遣いを考えてみましょう。

クッション言葉はバリエーションが大切!

<クッション言葉とは?>
相手にお願いしたり、お断りしたり、何かを伝える場合に言葉の前に添えて、柔らかい表現にする言葉のこと。上手に活用することで、物腰の柔らかい、丁寧で優しい印象を相手に与えることができます。


<シチュエーションに応じた言葉選び>
クッション言葉はただ何でも付ければよいというわけではありません。また、「すみませんが…」など、いつでも同じ言葉を遣うのでは、クッション言葉の効果はありません。


●ポイント
クッション言葉に、よりふさわしい言葉を遣おうとする
      ↓
それには、まず相手の状況を考え、心情を察する
      ↓
ふさわしい言葉を選ぶ
      ↓
言葉を通じて相手にその気持ちが伝わる(感じのよい応対になる)

この心がなければ、ただ付けているだけの事務的な印象になってしまいます。
下記のような場合、(   )内にどのようなクッション言葉を選んで遣いますか?
もちろん答えは一つではなく、状況によって変わりますが、いつも同じ言葉で済ませていないかをチェックしてみましょう。

①お客様にお名前を尋ねる
(    )お名前をお伺いできますでしょうか。 
②アンケート用紙に記入をお願いする
(    )アンケートにご記入をお願いできますでしょうか。 
③商品を受け取りに来てもらう
(    )こちらにお越しいただけますでしょうか。 
④不在の上司の代りに対応する
(    )私が代わりにお話しをお伺いいたします。 
⑤撮影禁止の物を撮ろうとしている方へ
(    )こちらは撮影禁止のものでございます。 
⑥お客様のご要望に応えられない場合
(    )ご希望に沿うことが出来兼ねます。よろしければ代りにこのようなものでしたらご用意できます。

●クッション言葉の例
失礼ですが/恐れ入りますが/お差し支えなければお手数ですが/恐れ入りますが/お時間をいただけるようでしたらご足労おかけしますが/お足元の悪い中、恐れ入りますが/お暑い中、申し訳ございませんがもしよろしければ/お差し支えなければ大変恐れ入りますが/誠に恐縮ではございますが/心苦しいのですが大変心苦しいのですが/ご迷惑をおかけしますが/ご面倒をおかけしますが

いかがですか?
いつも「すみませんが…」で済ませていないでしょうか。クッション言葉はまだまだたくさんあります。
ただ自分自身で、意識的にバリエーション豊かに遣おうとしないと、どうしても同じ言葉に偏ります。
ぜひ確認してみてください。

ビジネス関係の言葉遣いのマナー1

様々な表現を知り、状況に合わせて使い分ける

同じことを伝えるにも、言葉選びで様々な表現ができます。いつでも同じ言葉ではなく、相手や状況に応じてその場にふさわしい言葉を遣えると、大人の女性として素敵ですね。下記はその一例です。

●単語
・今日—-本日
・きのう—-さくじつ
・やっぱり—-やはり
・さっき—-先ほど
・あとで—-のちほど

●フレーズ・お会いする—-お目にかかる・楽しみにしています—-心待ちにしております・できません—-いたしかねます・ありがとうございます—-ありがとう存じます・お久しぶりです—-ご無沙汰いたしております・忘れました—-失念いたしました

ビジネス関係の言葉遣いのマナー2

まだたくさんビジネスシーンでの言葉遣いの表現はありますが、大切なことは自分自身で意識して遣い分けるということ。相手やシチュエーションによって、または自分の職業や年齢にふさわしい言葉を考えて遣うように心がけましょう。最初はなかなか出てこなかったり、不自然に感じたりすることもあると思いますが、使っていくうちに自然と話せるようになっていきます。
言葉遣いも年齢とともにブラッシュアップが必要ですね。

<text 木村 由紀子>

 

木村 由紀子 きむら・ゆきこ
学習院大学経済学部卒業。
マスコミで経営企画室、人事部を経て社長秘書を勤める。
その後、静岡で旅館の若女将を経験。
そのキャリアを活かし株式会社ファースト企画代表に就任。
サービス接遇、ビジネスマナーの向上を中心とした講演研修活動を行っている。
企業研修(接客・接遇・ビジネスマナー)随時受付中。

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